第92話:暗闇の女

 

ナミちゃんの汗で濡れたシャツ・・・

そこから女の子の匂いが漂ってくる、

まるで見えないオーラに犯されそうなくらいに・・・。

 

「これは学校の男友達が夏休みに別荘へ行った時に体験した話なんだけどっ、

 男4人、女4人の8人で泊まりに行ったのね、高校生だけだからハメ外してもいいって感じで、

 1階の個室4つ使って、ちょっと遊ぼうってなったの、その内容はまず女の子が4つの部屋へ

 それぞれ入って電気は消して真っ暗にする、後から男の子がそこへ入るんだけど、

 どの子がどの部屋に入ってるかは知らないのね?だから相手は運任せで真っ暗な部屋に入って、

 そこで誰かわからないままエッチしようっていう遊び、中々スリルあって後腐れないぃ?

 軽い感じでひと夏の思い出だぁって男の子4人がそれぞれ適当に選んだ部屋に入ったんだけどぉ、

 私の友達の男の子がドアを開けた瞬間、冷房が入ってるんじゃないかって思うような冷たい空気を感じて、

 恐る恐る入ってみたら、急に腕をギュっ!て掴まれてぇ、部屋の奥へ引き込まれたんだってぇ、

 しかもそれと同時に部屋のドアもバタンッ!て閉まって、風や弾みで閉まったというより、

 直感的に『閉じ込められた!?』って感じたんだけど、もう真っ暗で、そのうえいきなり唇を重ねられて、

 その唇も舌も奇妙に少し冷たかったんだけどぉ、冷たい水でも飲んだ直後かなぁって気にしなかったんだってぇ」

 

・・・闇鍋ならぬ闇乱交パーティーか・・・いや1対1だから乱交には・・・?

 

「さすがに男として、されてばっかりっていうのもまずいかなぁって思って、

 反撃しようとしたんだけど、その相手の腕力が信じられないくらい強くってぇ、

 押さえつけるみたいにしてディープキスされて、そのうちクラクラしてきちゃって、

 キスに酔って体が痺れてるのか押さえられ続けて体が痺れてるのかわからないくらいに、

 もう全身が震えてきちゃってぇ、犯されるってこんな感じ?って思いながらも抵抗できないまま、

 服も脱がされて体中撫で回されて、おまけに舐め回されて、すっかりビンビンにされちゃってぇ、

 長い髪が胸にあたったりしてたんだけど、それが妙に長すぎる感じがして、ここまで長い子は、

 確かいなかったはず・・・?ってちょっと疑問に思ったんだけど真っ暗で動けないから確かめようがなくってぇ、

 もう腕は離されたはずなんだけど全身の快感にとろけちゃってまるで身動き取れなかったんだけどぉ、

 それに追い討ちをかけるように全身で絡み付いてきてぇ、その肌の感触が普通じゃありえない程の気持ちよさで、

 皮膚の内側から神経を愛撫してるみたいな感じぃ?肌と肌がすれてるだけでもうイッちゃいそうになっててぇ、

 思わず声が出そうになっちゃったんだけど恥ずかしいから必死に声をこらえてたんだけどぉ・・・」

 

うん気持ちはわかる、男が喘ぎ声なんて・・・それに相手の女性も誰としてるのかわからない状態だろうし。

 

「でねぇ、すっかり全身で愛撫されてそれだけで骨抜きにされてたんだけどぉ、

 真っ暗な中でビンビンになったのを入れられちゃう時にねぇ、なぜか凄く怖く感じて、

 先っちょはすでに濡れたアソコにくっついてるんだけど、このままハメられたら心臓止まりそう!って、

 相手のほうをじーーーっと見てたら・・・少しずつ見えてきたんだってぇ、その女の子の目が赤く光ってるのが!

 それで思わず悲鳴を上げようとした瞬間、ずぷりって入れられちゃってぇ、声にならない声を叫んで、

 恐怖と同時に凄まじい快感が電流のように流れてきて、もうそこからは頭の中が真っ白になって、

 膣でコスる暇もないくらい容赦なくイカされちゃったんだってぇ、快感で全ての神経が沸騰しそうになって、

 気が狂う、悶え死ぬっていうのはこういうことなのかーって思いながらイキまくっちゃってぇ、

 実際イッてた時間が何秒なのか何分なのかわかんないんだけどぉ、気がついたらいつのまにか、

 繋がってた股間が解放されてて涼しくなってたんだって、あれ?いつ抜いたんだろ?みたいなぁ。

 気絶してた訳じゃないよな?と思いながらも這うようにして部屋を出ると、丁度ほかの部屋も終わっててぇ、

 でもおかしな事にぃ、隣とその隣はペアで出てきたのにぃ、一番向うの部屋から男1人と女の子が2人出てきたんだって!」

 

ええっ、女が1人、多い!?

 

「あわてて自分のいた部屋の電気をつけてみるとぉ、当然、だーれもいなくってぇ、

 どうやら女の子、間違えて2人は同じ1つの部屋に入っちゃってたらしいのねぇ、

 だから自分の入った部屋は無人になってるはずなのにぃ、じゃあさっきの相手は・・・誰!?」

 

う・・・これは・・・こわい、女の霊がどさくさまぎれに混じってきたのか・・・。

 

「急いで他の部屋へ逃げたって感じじゃないよねー」

「もちろん!それと別荘には男女4人づつ以外は絶対にいないって話」

「おそらく1つの部屋に女2人が入ってしまったのも、霊の仕業でしょうね」

「魂とか抜かれなくってよかったねぇ〜、こういうのが相手だと干からびそ〜なのに〜」

「き、きっと、霊もぬくもりが欲しかっただけなんだよ、人肌が恋しいっていうか、さ」

 

なぜかしどろもどろになってしまう僕。

 

『ほい消火ぁ』

 

ジュ〜〜〜・・・

 

濡れたタオルで包み消しちゃった。

残り9本から8本ってなると、部屋もあきらかに実感して暗くなる。

それと同じくして空が白み始めてるのが、丁度良いタイミングかも・・・?

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