第10話:のしかかる乳

 

僕の番だけど、2順目ってみんな、話を示し合わせてるのかな?

体の部位が責めてくる話ばっかりだった、モモちゃんは手、ナミちゃんは髪、

さやかちゃんは舌、レイちゃんは全身別々・・・流れに乗るなら体の一部分で話を展開した方がいい。

 

「みんな、訳有り物件って知ってる?この立地、この間取りでどうしてこんなに安いの?っていう物件。

 そういうのは何かしらの理由があって、例えば隣人がうるさいだとか、近所から変な匂いがするとか。

 これならまだ理由がはっきりしてるから対処のし様もあるんだけど、ある知り合いが見つけた格安アパート、

 住んだ人が3ヶ月から半年で窒息死するっていういわく付きの場所なんだけど、こういう霊の仕業っぽいのは、

 大概、物理的な見つけにくい原因があるだろう、と思って借りたうえで徹底的に調べてみたんだって、

 まず最初に思ったのがガス漏れ、あとアパートの換気。でも業者にまで頼んであちこち調べても原因不明で、

 出てくるのは魔よけのお札くらい。一応、夜の数時間だけどこかからガス漏れするんじゃないかとか思って、

 警報機だけつけて寝てみたんだって、そしたらその夜、急に息苦しくなって顔に何かやわらかい感触が覆っている。

 やわらかいっていっても、重みのある肉の感触、すべすべした肌の感触が鼻や口を塞いでくる。それだけじゃなく、

 股間もなにか熱いものがぐにぐにとくっついてきている。いつのまにかその人は勃起してて、その突っ張った先が、

 何か熱い肉に入ろうとしている感じだったんだって、この両方の感触でようやく理解したんだ、これは・・・女だ、と」

 

・・・女の子4人にじっと見つめられてると、まるで呑み込まれでもしそうな感覚に陥るな。

 

「このまま入れられちゃったら気持ちいいのはわかってたけど、いかんせん息苦しいから顔にのしかかってるものを

 強引に押し上げたら、重くて指がそれに埋もれて・・・一発でわかったんだ、これは乳房、大きなおっぱいだ、って。

 手のひらにも固い乳首の感触があって、ぐいって顔から離したとたん、そのおっぱいも、ペニスに重なりそうだった股間も、

 ふっ、て消えちゃって、やっと息苦しさから解放されたのはいいんだけど、妙に興奮しちゃって勃起が治まらなくって。

 自分で処理しようとしたんだけどこれがなぜかイケない、いくらしごいてもしごいてもどういう訳かイク寸前で止まってしまう。

 仕方が無いからそのままにして寝たら治まるだろうと思ってたんだけど、眠るとまた顔にすべすべの肉の重みがかかってきて、

 息苦しさを感じれば感じるほど、また勃起したペニスが熱い肉にじわじわと埋もれていく。このまま入れられたい!と思っても、

 鼻や口といった器官がその顔を覆いつくすおっぱいに塞がれ続けて、我慢できなくってまた顔を外して逃げてしまう、

 とたんにおっぱいもアソコも、女体ごとスッと消えてしまう、そして再びイク直前のままでジンジンと痛むペニス。

 これで気がついたんだ、この女の霊は、ペニスをイカせると同時に、その男も窒息死させてあの世へ逝かせようとしているって」

 

話をしているだけど僕もちょっと息が詰まってきた、

大量に蝋燭の火がついてるから、単に酸素不足なのかも知れない。

 

「このままにしておくと寝不足になって、顔を覆うおっぱいを払いのけられなくなって殺されてしまう!

 そう思って考えた結論、それは『イカされる前にイカせる』眠っていておっぱいがのしかかってくるのを感じたら、

 すかさずその乳をしゃぶって、おっぱいをどかせるんじゃなくって揉みしだいて、女の霊の腰に両足を絡めたりして、

 先手を打ってとにかく下から攻め続けたんだ、突き上げるようにして腰を弾ませ股間を突いて突いて突きまくって。

 窒息死が先かイカせるのが先か、とにかく夢中になって命がけで突き続けた結果・・・霊の体がビクビクッて痙攣して、

 アソコもきゅうっ、て締まってきて、その快感でようやく膣へ射精する事ができて・・・イキながらおっぱいから顔をはずして、

 見上げた霊のその顔は、とにかく恐ろしい目をしていたって・・・美人なのに綺麗というより怖いという感情が先に出たんだって。

 終わってその霊がフッと消えるとき、ひとこと呟いたんだって『くやしい』って・・・次の日、慌てて引っ越して逃げたそうだ」

 

訳有り物件ネタってよくあるパターンだったけど、大丈夫かな?

 

「霊と勝負して勝ったんだー、すごいねー」

「引っ越さなくても悔しくてもう出てこれなかったかもねっ」

「命がけのセックスって凄い表現ですわね、想像してしまいましたわ」

「その幽霊、貧乳だったら化けて出なかったかも〜きゃはは〜」」

「そ、そのときはきっとお尻とか・・・じゃあ消します」

 

ペットボトルに残ったお茶の最後の数滴で・・・

 

ジュ〜〜〜・・・

 

さあ消えた、やっとこれで10分の1か。

先はまだまだ長い・・・とりあえず最初の休憩を取ろう。

 

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