「部屋全体が炎で焼かれてるみたい・・・儀式っぽくってうっとりしますわ」
「ほんとに焼かれるの嫌だから倒さないようにしよ〜・・・この干し杏おいし〜」
食が遅いためデザートのドライフルーツをはむはむしてるレイちゃん。
そして僕は時計係・・・さあ、いよいよ時間だ!外はまだ薄明るいけど、日没の時間がやってきた。
「最初はわたしー、次はナミちゃん、さやかちゃん、レイちゃんでー」
「パスは無しですから、輪廻というものを守らないと儀式は成立しませんから」
気のせい、だよ、な?と思いながら、モモちゃんの第一話が始まったのだった。
私たちと同じくらいの歳の男の子がねー、テントで1人で寝てたんだけどー、
まわりをぐるぐる人が回ってる気配がしたんだってー、初めはトイレに出た人が、
自分のテントを探してるのかなーって思ってたんだけどー、なーんとなく気配が、
薄い感じがしたんだってー、本当に人がいる感じがしてるのに実態は無い感じー?
しかも気配なのに髪が揺らめいてる感じがして、あ、女の子だー、って気付いたんだけど、
それが逆に怖くなっちゃったんだってー、気配があきらかに一緒に来てる女の子じゃない、
得体の知れないものだ、ってそう確信した時にはもう金縛りにあっててー、
そのうちぐるぐるぐるぐるまわりを回ってる女の人が、こっちを狙ってるーって気がして、
声を出そうにも出ない、ランプをつけようとしても手を伸ばせられない、
テントの中は真っ暗、助けて!って思ったんだけど、信じられない事にその男の子はー・・・」
「その男の子はー、怖いはずなのにー、女の子がまわりを回って自分を狙ってるって思ったら、
勃起しちゃったんですってー、もう自分でも信じられないくらいにビンビンにー、興奮しちゃってー。
それで襲われる!って思った瞬間にテントの中にその気配が入ってきてー、女の子の甘い髪の匂いがして、
クスクスッ、て笑う声が頭の中で響いたかと思ったら、トランクスもジャージも履いたままなのに、
女の子の手の感触がビンビンのそこに触れてきて、さわさわと撫でて、さらにやさしく揉んできて、
それだけじゃなく、もう片方の手の感覚も体中をまさぐってきて、首筋には髪の毛がかかる感触まで・・・
あまりの快感と恐怖が入り混じったまま、その男の子は今まで経験したことのないくらいの勢いで、
一気にピューーーーーって射精してしまって、そのまま気絶してしまったそうなの、ここで終われば、
単なるいやらしい夢って話なんだけど、朝起きてみると、首筋に何十本もの長い髪の毛が絡みついていたそうなのー・・・」
「その男の子、怖くなって翌日にはキャンプ場から逃げちゃったんだけどー、
気絶しちゃったせいで憑りつかれちゃったのか、毎晩寝るたびに体中まさぐられて、
イカされ続けちゃってー、される事も舐められたり抱きついてきたりエスカレートしてきて、
あきらかに命を吸われてるって実感してー・・・2週間後なんとかお祓いしてもらったんだけど、
かなりゲッソリやつれちゃってて、あと1週間遅かったら憑り殺されてたって言われたんだってー」
「今でもその時の事を思い出しただけでイッちゃうらしいよー、はいおしまーい」
「もうすこし細かく描写を聞きたい所ですが、1人5分では仕方ありませんわね」