タチの悪い小5だ、姉弟そろって・・・そうか、これが悪戯なのかもな。
「はいはい、外や学校でそんなこと言ったら怒られるぞ、もちろん家でも」
1切れずつくらいなら夕飯に支障は出ないだろう、電話、電話・・・
2人がかりだと、それなりに強いな・・・ちょっと、ふらっときちゃった。
よろけるようにしてベッドへ仰向けに落ちると、体の上へ迫ってくる姉弟!
間近で見てもほんっと、そっくり・・・かわいらしい少女2人って感じだ、いや片方は男だが。
「テレビでやってたよー、小学生の女の子がいたずらされて逮捕されたってー」
「ニュースでみたよー、小学生の男の子だって、いたずらされたりするってー」
「俺はそんなことしない、する趣味もないし、お前らにそんな気持ちは・・・」
「だからー、ボクたちがお兄ちゃんに、いたずらするのも、捕まっちゃうんでしょー?」
「だからー、ぼくたちがお兄ちゃんに、いたずらしにきたんだから、ばれると捕まっちゃうー」
・・・小学生らしい情報の混雑だ、いや、内容は小学生らしくないか。
「整理するぞ、晶(あきら)も、亮(あきら)も、犯してくれないとって、いうことは・・・」
「ボク、お兄ちゃんのこと好きだからー、ハロウィンはいたずらしていい日だからー」
「ぼく、お兄ちゃんのこと好きだからー、いたずらしてほしいのー、してくれないと、しちゃうんだからー」
つまりだ、ニュースで言っている『小学生へのいたずら』が、とんでもなくエロい事はわかっていると。
まあ学校でも注意されるだろうし・・・でだ、俺のことが好きだから、その『いたずら』をされてみたいと、
ハロウィンはそれが許される日だと思い込んでるらしい、アホな姉弟だ・・・しかも断れば逆に、俺に『いたずら』すると・・・!!
「ええっとだなぁ・・・まずはお父さんお母さんに相談しなさい!・・・いや、それは俺がまずいか、いや、やましい事は・・・」
「そうだ!ママがねー、お兄ちゃんからたまってる家賃もらってきてってー」
「パパも言ってたよー、10ヶ月もたまってるからー、払えなかったらアパートから追い出してもいいってー」
「それはまずい!でも1か月分だって今、きついから・・・何とかならない?」
う、いかにも悪巧みしている表情で顔を見合わせてる姉弟・・・小5のくせに、いやらしい表情だ。
「じゃあねー、ボクの言う事きいてくれたら、パパとママにお願いして待ってもらうよー」
「そうだねー、ぼくの言う通りにしてくれたら、パパとママに待ってもらえるようにするー」
「で、でも悪戯は駄目だ!俺が悪戯なんかしちゃったら、お前らと違って逮捕されて、間違いなく牢屋に・・・」
「そのかわりお兄ちゃん、ぼくのするいたずら、誰にも言わないでー」
「言える訳がないよ!・・・まあいいや、脅されてるんだから仕方ない・・・好きにしろ」
最終的には顔にマジックでラクガキされるくらいで済んでくれれば・・・
あんまり無茶な事をしようとしたら、大学生なんだから力でどうとでもなる。
2人が手にしたのは本をダンボールに詰めて送る時のガムテープだ!
手を貸して、ってことは、剥がしてやればいいのかな?と手を伸ばすと、
その手首を2人がそれぞれ掴んで、ガムテープで巻き始め、ベッドの上のパイプへ結びはじめた!
やばい・・・これは想像以上の、とんでもない『いたずら』を、されるかも・・・!?