2004年04月04日掲載
『列車まかせの旅』番外編第5弾(2004年03月07日)


「ちょっとこだわりの列車」その36/京阪電鉄3000系

 「番外編京都シリーズ第1弾です(^^;」

 その日の夕刻、京都の、とある現場での仕事を終えた私は、大阪の会社に戻るべく京阪電鉄の出町
柳駅のホームに向かっていました。

 出町柳から大阪へ戻るルートとしては、京阪特急で終点の淀屋橋まで行ってから地下鉄に乗り換え
るルートと、3駅目の四条で降りて阪急電鉄の京都線に乗り替えるルートのふたつがありました。

 両ルート共に大阪までの所要時間は似たようなものなので、どちらに乗っても良いのですが、私は
通勤で阪急を利用している関係で精算は阪急経由の分しか出ないのですが、京阪特急の方が快適な乗
車が出来るので個人的には京阪が好みでした。

 いつもならば気分次第で自腹を切って京阪で帰る事もあるのですが、この日は諸般の事情により阪
急経由で帰る事に決めていました。

 出町柳駅に到着し、地下ホームに降りて見ると、見慣れた特急塗装の列車が停まっているのが見え
ました。

 三条駅には特急も停まるので、さっそくその列車に乗り込もうとしたところ、いつも乗っている車
両と雰囲気が異なる事に気がつきました。

 なんちゅーか、窓の形状が古くさいのです。よくよく見てみると、その車両は先代の主力特急車両
を務めた3000系だったのです。

 3000系は1971年にデヴューした車両ですが、現在は後継の8000系にその座を譲って退
役が進み、座席を新しい物に換装した1編成が僅かに残るのみとなっているそうです。

 鉄道情報誌でその事を知って以後、一度は乗ってみたいと常々思っていたのですが、平日は10分
間隔と言う凄まじい頻度で運行されている京阪特急の中で、果たしてどの列車に充当されているのか
がさっぱり分からず、僅かに1回だけ対面ホームに停まっている姿を拝んだ事があるのみでした。

 京阪・鴨東線・出町柳駅に停車中の3000系です。
現役車両としては唯一残る編成です。
【京阪電鉄・鴨東線・出町柳駅】
 3000系の窓です。連接窓である8000系と比べると何とも
レトロな感じがしますな。ちなみに、座席は8000系に準じた新
しいタイプの物に換装されています。
【京阪電鉄・鴨東線・出町柳駅】

 車内の内装は、座席こそ新しくなっているものの、特急然とした8000系と異なり、ちょいとマ
シな普通車両と言った雰囲気でした。

 車内は4分の3ぐらいの座席にひとりずつ座っている程度の混み具合でした。どうせ二駅目で降り
るので、私は立ったまま行く事にしました。

 出町柳を出た列車は、次の丸太町駅をスルーして京津線との乗替駅である三条に停車。ここで大量
の乗客を乗せ、ほぼ座席が埋まった状態で次の四条駅に到着しました。

 残念ながら今回はここで下車します。この3000系には、またいずれゆっくり乗りに来たいもの
です。

 番外編第5弾、おわり・・・。


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