2003年07月06日掲載
ある日・・・。(2003年07月02日)


 2003年7月2日の16時半ごろ、私は仕事の移動途中で新大阪駅付近の沿線を歩いていました。

 ふと見ると、EF型の電気機関車(詳細形式までは未確認(^^;)に牽かれた、大阪方面に向かうコ
ンテナ列車らしき貨物列車が見えて来ました。

 天下の王道、東海道本線ですからコンテナ列車などは珍しくも何ともなく、普段ならば見入る事な
く視線をそらすところなんですが、その列車は機関車の次位に何とも鮮やかなスカイ・ブルーに塗装
されたコンテナを載せていた為、ついつい目で追ってしまいました。

 やがて近づいて来た同列車を見てビックリ! 何とその列車はコンテナ列車ではなく、無動力回送
中の "スーパー・レール・カーゴ" こと「貨物電車」だったのです。

 ご存知ない方のために少し説明すると、「貨物電車」とは、貨物列車の高速化を狙ってJR貨物が
開発中の新式車両であり、在来のコンテナ列車と同じくコンテナ輸送用ではあるのですが、従来の機
関車牽引方式と異なり、1編成16両の内、先頭から2両と最後尾から2両の計4両の貨車にモータ
ーを備えた電車式貨物列車なのです。

 「電車式だから何だっつーの?」と思われるかも知れませんが、従来の機関車牽引方式では最高速
度が100キロそこそこしか出ない為、輸送に時間が掛かる上に、遅い貨物列車が本線上を走っている
と高速の旅客列車の運行時間短縮の足を引っ張る事にもなってしまうのです。

 そこで編み出されたのが高速走行が可能な動力分散タイプの「電車式」であり、この方式ならば重
い貨物列車でも旅客列車と同等の130キロ走行が可能なんだそうです。

 現在、この貨物電車は試作の「M250系」1編成があるのみで、今年(2003年)の1月に国土交
通省の認可が取れ、これから各種の試験を開始するところなんだそうです。

 何と言う偶然か、昨日購入した鉄道雑誌『鉄道ファン』の8月号は同列車が表紙を飾っており、紹
介する小特集も掲載されていて、ちょうどその記事を読んでいたところだったのです。

 デジカメがあればすかざず撮るところなのですが、常時携帯用の小型タイプのカメラを未だに購入
していなかった為、私は通過して行く貨物電車を唖然と見送るしかありませんでした。

 見ると、コンテナは1個も積んでいませんでしたが、先頭と最後尾の制御電動車の荷台には、側面
に「〜(失念(^^;)CABIN」と描かれた居住ユニットみたいな箱を積んでいました。

 この "キャビン" の側面にはいくつかの窓のほか、エアコンか何かの換気用とおぼしきスリットが
ありました。発電機を積んでいて自力でエアコンを駆動する事が出来るのでしょうか・・・?

 この "キャビン" 自体は従来からあったものかどうかは知りませんが、これをコンテナ代わりに積
めば(乗り心地は別にして)即席の電車が出来ますな。

 ともあれ、大変、珍らしい物が見られてラッキーだったっちゅー話です。(^^;v


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