2009年4月25日掲載
『列車まかせの旅』第30弾(2005年6月3日)


プロローグ

 今回の「旅」の目的は車両です。第1の目的車両はJR東日本の新幹線E1系。この車両はオール
2階建て新幹線車両の始祖です。同車両を選んだ理由は、また後で。

 第2の目的車両は国鉄型特急車両485系のオリジナル車です。同車には旅行記において一度乗っ
ていますが、古い車両だけに、そう遠くない将来に新型車両に置き換えられて行くのは避けられない
と思うので、少しでも乗車回数を稼いでおこうと考えた次第です。


第1部:「夜行列車愛好家への道」その22/寝台急行『銀河』(5回目)

 今回の「旅」における第1の目的列車が東京発7:48の上越新幹線『Maxとき307号』だった為、
必然的に寝台急行『銀河』の利用と相成りました。

 これからの旅行記においても多く利用する事になる、この『銀河』なんですが、誠に残念な事に利
用者の低迷により、鉄道ファンと、週末利用のビジネスマン達に惜しまれながら2008年3月のダイヤ
改正で廃止されてしまいました。

 新型車両の大量投入で東海道新幹線がスピード・アップを果たした昨今、お世辞にも乗り心地が良
いとは言えない夜行列車に長時間乗らなくても、朝イチの新幹線に乗れば、そこそこの時間には着け
るからでしょう。これも時代の流れで致し方ありませんが・・・。

 大阪駅10番線に停車中の寝台急行『銀河』。馴染み
の光景だったのですが、今はもう見る事が出来ません。
【大阪府・JR大阪駅】

 私が寝台列車で熟睡できたためしがないのは何度か書きましたが、今日は昼間の仕事がハードだっ
たので、ひょっとしたら眠れるかも知れませんな。

 車両に乗り込み、自分の寝台があるブースに行くと、下段の片方には、すでに男性がいて車掌が発
車前の検札をしていました。

 今回は禁煙車を選んだのですが、下段寝台は満席であり、割り当てられた上段寝台は、またしても
荷物置き場のない、私が「ハズレ」と呼んでいる寝台でした。

 『銀河』は定刻に大阪から発車。次の新大阪では、我がブースに外人女性が乗ったようで、乗車の
喧噪が収まると連れの人に「グッナイ」と声を掛けるのが聞こえました。

 列車が京都に着いて乗車が終わると、車内でストロボが光るのが見えました。寝台列車に乗ると、
ほぼ毎回、寝台車に初乗りするお客さんがいて、物珍しさから車内で写真を撮ったり「探検」したり
する光景がよく見られるのです。

 さてと、そんじゃ寝ますか・・・。



 閑話休題・・・。


 疲れに任せて今回は寝られるかと思ったのですが、またも熟睡は出来ないまま東京に着きました。
見れば我がブースの寝台は4つとも埋まっていました。週末の『銀河』は、けっこう乗車率が高いん
でしょうな。


第2部:「ちょっとこだわりの列車」その52/JR東日本・E1系

 さてと、それでは今回の第1の目的車両であるJR東日本のE1系新幹線型電車です。同車は、東
北・上越新幹線における通勤・通学利用者の急増に対応するため、大量輸送を目的に開発されたオー
ル2階建て新幹線車両の第1号です。

 E1系は1編成12両の固定編成であり増結は出来ません。そのためJR東日本では、E1系配備
後も増える利用者に対応するため、連結が可能な新型の2階建て車両E4系を開発し、現在は、そち
らが2階建て車両の主力となっています。

 ちなみに、E4系は1編成8両であり、利用者の増減に合わせて8両、もしくは増結して16両編
成として運用が可能となっています。

 そのE4系の大量配備によって少数派になったE1系は、現在、上越新幹線のみで運用されていま
した。その記念すべき車両に今回は乗りに行きます。

 それにしても、東海道・山陽新幹線では2階建て車両は全廃となったのに対して、東北・上越新幹
線では大量に使われているのですから面白いですな。

 余談ですが、上越新幹線にはE1系、E4系の両方が『Maxとき』、『Maxたにがわ』として
運用されており、時刻表には車両の種類までは書かれていませんでしたが、各列車のダイヤの欄に車
両数が8両、12両、16両と書かれているので、12両の列車がE1系だと分かります。それで今
回の『Maxとき307号』を選んだ次第です。

 普段、「旅」において新幹線や特急に乗る場合は指定席を購入するのですが、今回は、大量輸送を
目的とするE1系の真骨頂である自由席車の6列シートを堪能するため自由席に乗ります。

 東京駅で『銀河』から降りて東北/上越/長野新幹線のホームに向かう途中で『Maxとき307
号』の座席予約状況を確認すると指定席は満席になっていました。こりゃ自由席も混みそうやな。早
めにホームに行って並びましょう。

 東京駅の東北/上越/長野新幹線ホームの自由席車の
乗降位置には、何と後発列車用の乗車待ちラインが引か
れていました。1時間に十数本の列車が頻発している東
海道新幹線のホームでは見られない代物ですな。
【東京都・JR東京駅】

 『Maxとき307号』が出る21分前の7:15頃にホームに上がると、そこには先発のE4系『M
axとき305号』が停まっていました。見れば「とき307号」の自由席乗車位置にも人が並び始
めています。

 「とき307号」は7:48に21番線から出ますが、同停車線からは7:32発の高崎行『たにがわ47
1号』が先発するので、私は「後発列車」の乗車ラインに並びました。

 東北/上越/長野新幹線の20番/21番線ホームは東海道本線の優等列車が着発する9番/10
番線ホームの隣にあるので、列車を待ちながらそちらを眺めていると、7:08に到着していた寝台特急
『サンライズ瀬戸/出雲』が回送で出て行ったり、特急『東海1号』、『踊り子181号』などが次
々と出発して行きました。

 ほどなく、私が待つ21番線に『たにがわ471号』が入線しドアを開けたので、私が「先発列車」
の乗車ラインに移動すると、私の後ろに並んでいた人々も一斉に移動しました。

 7:32に「たにがわ」がガラガラで発車してから数分後、『Maxとき307号』のE1系が入線し
て来ました。

 東京駅の東北/上越/長野新幹線ホームに入線して来
る上越新幹線・新潟行『Maxとき307号』です。車
両はE1系。E4系や700系と比べると何ともシンプ
ルなフロント・マスクですな。
【東京都・JR東京駅】

 列車に乗り込むと、さっそく2階に上がりました。私は列の先頭にいたので席は選び放題です。す
ぐさま窓側席を確保。

 ほどなく定刻が来て列車は東京駅から発車しました。指定席が満席だったのにも関わらず、我が車
両の乗車率は30%ほどでした。どこか途中から乗って来るんかな?

 路線は山手線、京浜東北線と並んで北へ向かい、在来線の秋葉原駅の横を過ぎると地下に降りて上
野に到着。同駅では4人乗りました。

 西日暮里駅の地点で地上に出ました。理由はよく分かりませんが、この辺りでは、いつも手加減気
味のスピードで走ります。

 2階席からは沿線風景がよく見えましたが、1階席からは線路脇の防護壁が邪魔になって見えない
でしょうな。

 沿線の街を眺めていると売店の案内放送がありました。ひょっとして車販はないんしょうか?見れ
ば車内の通路は狭く、とても車販のカートは通りそうにありません。

 その放送が終わった頃、車内を歩いてきたスーツの男性が私のいる席の通路側席に座りました。上
野から乗って空いている席を探していたんでしょうな。

 上野から20分で大宮に到着。同駅では10人ほど乗りました。同駅では、オバちゃんが我が座席
の中間席に座りました。

 3人掛けの席に3人座ると何とも窮屈に感じるのですが、こうでないと真に6列シートを体感した
事にはならんでしょうな。

 大宮を出ると列車は速度を上げました。中間席に座ったオバちゃんは、いきなりパンを取り出して
ムシャムシャやっています。

 ここから路線は東北新幹線と分かれて北西に向かいます。外を見ていると、新幹線の高架脇に新交
通っぽい高架線路が平行しているのが見えました。

 これは後で知ったのですが、この路線は上越新幹線に沿って大宮←→内宿間を結ぶ新交通の埼玉新
都市交通の伊奈線でした。

 列車はさらにスピードを上げました。いまいましい事に外は雨です。3人掛けシートでは中間席が
最も幅が広いのですが、それでもオバさんがゴソゴソすると時折肘が私に当たりました。

 ほどなく、路線は都市圏から出て沿線には田んぼが目立つようになりました。ここで車販が登場。
見れば手提げの籠を持って売り歩いていました。なるほど。

 大宮から24分で高崎に到着。同駅の手前には長い右カーブがあり、曲がっている最中は、はっき
り分かるほど列車が右に傾きました。

 高崎では中間席のオバちゃんを含め5〜6人が降りました。ホームを見ると降りた人々が大勢歩い
ています。同駅では4人乗りました。

 高崎を出ると長野新幹線が左に分かれ、列車は上越新幹線の路線に入りました。ここから先は初乗
車の区間となります。

 路線はすぐに榛名山トンネルに入りました。同トンネルの西側には有名な榛名山と伊香保温泉など
があります。

 榛名山トンネルを抜けると、短い明かり区間で吾妻線をオーバー・クロスし、すぐに中山トンネル
に突入。同トンネルを抜けると、これまた短い明かり区間にある上毛高原駅を一瞬で通過。

 すぐに月夜野トンネルに突入し、同トンネルを抜けると、次は全長22キロの大清水トンネルに入
りました。

 長大な大清水トンネルを抜けると列車は越後湯沢駅に到着しました。同駅は上越線との乗り換え駅
です。ここでは5〜6人降りましたが、ホームには、そこそこの降車客がいました。

 越後湯沢は古くから温泉地として知られていますが、周辺には、たくさんのスキー場があり、冬に
はスキー客でさぞかし賑わう事でしょう。

 越後湯沢駅付近で見えたスキー場のリフトです。冬に
は、この辺り一面、雪景色となるのでしょうな。
【上越新幹線『Maxとき307号』の車窓より】

 越後湯沢を出るとトンネルまたトンネルでした。トンネル群を抜けて平地に出ると浦佐駅を通過。
またトンネルが続き、久々に町に出ると長岡に到着しました。

 同駅は信越本線との乗り換え駅で、同席していたスーツの男性を含め5人が降り、入れ代わりに7
〜8人が乗りました。

 ここから新潟までは新幹線なら23分〜24分ですが、信越本線の普通列車だと1時間20分ほど
掛かります。特急料金2,300円を払っても新幹線に乗る人がいるんですな。

 長岡を出て平地を走り、10分で田んぼの向こうに都市が見える不思議な光景を見て次の燕三条に
着。同駅は弥彦線との乗り換え駅です。ここでは数人降りました。

 新潟到着前に見えた広大な水田です。さすが米どころ
ですな。
【上越新幹線『Maxとき307号』の車窓より】

 燕三条から13分で列車は終点の新潟に到着しました。東京からは2時間5分の乗車でした。

 新潟駅到着後に撮ったE1系自由席車内の様子。これ
がE1系の真骨頂たる3+3の6列シートです。このシ
ートはリクライニングしないタイプですが、座り心地は
悪くありませんでした。
【上越新幹線『Maxとき307号』車内】
 改めて撮ったE1系。箱形断面の車体と、それをなめ
らかに絞り込んだだけに見えるフロント・マスクで、全
体的にシンプルなデザインの車体ですが、そのシンプル
さを私は気に入っています。
【新潟県・JR新潟駅】
 新潟駅です。上越新幹線、信越本線、越後線、白新線
の起終点駅であり、そのほか白新線経由の羽越本線列車
や磐越西線列車も当駅を起終点としています。
【新潟県・JR新潟駅】

 お次は第2の目的車両である485系の乗車です。乗るのは13:01発の金沢行・特急『北越6号』で
すが、待ち時間が3時間以上あるので新潟市内を散策しましょう。

 とは言え、事前に駅から歩いて行ける範囲の観光スポットを調べてみましたが、萬代橋と白山神社
ぐらいしか思いつきませんでした。とりあえずそれらを見に行きましょう。

 改札を出て駅の南北を結ぶ自由通路を北に向かいました。見れば通路にはたくさんのダンボール・
ハウスがあります。自由通路には屋根があり雨風が凌げるからでしょう。

 北側の駅前に出て見ましたが、百貨店やショッピング・モールの類はなく人影はまばらでした。駅
前から伸びる国道7号線を約1キロほど歩くと萬代橋に到着しました。

 新潟駅の北西約1キロにある萬代橋です。同橋は1929
年に完成した3代目で、国の重要文化財に指定されてい
るそうです。下を流れるのは日本で一番長い川である信
濃川。
【新潟県・新潟市】

 萬代橋を眺めた後、同橋を渡り、さらに700メートルほど歩いた所の左右に商店街「ふるまちモ
ール」があったので、そこを左に曲がりました。

 全国的に商店街が廃れて行く中で、ここ「ふるまちモール」は多くの店が営業をしており、人通り
もそこそこありました。いい事です。

 800メートルほど歩いて「ふるまちモール」を抜けると白山神社のある白山公園に着きました。

 白山神社の楼門です。実に立派な門で、屋根の緑青の
吹き具合が何とも古びていて、いい感じですな。
【新潟県・新潟市】
 白山神社本殿です。戦国時代にあった火災で記録が失
われ、正確な創建年代は不明だそうですが、平安時代中
期に創建されたものだそうです。
【新潟県・新潟市】

 白山神社は、石川県、福井県、岐阜県にまたがる、日本三名山のひとつである白山の神様を祀る神
社で、何でも日本各地に2,700社もあるそうで、ここ新潟の白山神社も、そのひとつです。

 白山公園内には見事な庭園もあり、その園内の池には、たくさんの蓮がありました。

 白山公園のスナップ・その1です。園内の池には、た
くさんの蓮が浮かんでいました。
【新潟県・新潟市】
 白山公園のスナップ・その2です。ごらんの通り見事
な庭園です。
【新潟県・新潟市】

 園内にあったコカコーラの自販機に我がお気に入りの缶コーヒー『ジョージア/テイスティ』があ
ったので購入。それをチビチビ飲りながら歩いていると、これまで見たことがない、緑と黄色のまだ
ら模様で長いクチバシを持ち、「ピピピ・・・ピッ」と鳴く小鳥がいました。こりゃいったいなんて
名前の鳥だろう?

 庭園をさっと見終えたので、とりあえず公園前の道路に出て新潟駅方向に向かいました。すると何
やら歴史のありそうな建物がありました。

 新潟県政記念館です。この建物は1883年(明治16年)
に建てられた元新潟県議会議事堂で、1932年に県庁内に
議場が移されると廃止となり、1975年から新潟県政記念
館として一般公開されています。実に風雅な佇まいで、
重要文化財に指定されているそうです。2004年10月か
ら2006年9月末まで建物修復工事で閉館中の垂れ幕が掲
げられていました。
【新潟県・新潟市】

 県政記念館を見て、その南側にあった昭和大橋を渡り再び信濃川の南岸に戻りました。もはや行く
宛はありませんでしたが、とりあえず東に曲がって駅方向に進みました。

 すると、何やら途方もなく高いド派手なタワーがあったので近くまで行って見る事にしました。

 万代シティ内のバスセンター・ビルの上に建つレインボータワー
です。高さは100メートルで昇降式展望台を備え、名前の通り七
色に塗られています。展望台は有料で、大人450円、中学生35
0円、小人300円です。それにしても、こんな細長い塔が支柱も
なしでよー倒れんもんやなぁ。
【新潟県・新潟市】

 万代シティ内には伊勢丹やダイエーがあり、けっこう人で賑わっていました。この辺りが市内の繁
華街なんでしょうな。

 昼頃に新潟駅に戻って見ると、そこそこの人通りがありました。私が着いた時は朝だったので人が
少なかっただけなんでしょう。


第3部:「ちょっとこだわりの列車」その53/特急『北越6号』

 さてと、それではお次の485系列車の乗車です。今回は、特急『北越6号』と『雷鳥48号』で
2本の485系特急に乗ります。

 まずは『北越』ですが、同特急は金沢←→新潟間で日に5往復が運行されています。

 特急『北越6号』の新潟→金沢の指定席特急券です。
金沢までの所要時間は約3時間半。

 新潟駅の在来線ホームに出ると、構内には、いわゆる「新潟色」に塗装された国鉄型115系電車
が目に付きましたが、その中に新鋭E127系電車の姿もありました。これからは115系も逐次同
車に置き換えられて行くのでしょう。

 ホームで構内の様子を観察しながら待っていると、12:43に『北越6号』が入線して来ました。早く
入線してくれると車内で待てるので助かります。

 新潟駅に停車中の金沢行・特急『北越6号』です。車
両は485系。JR東日本が運行する列車です。
【新潟県・JR新潟駅】

 JR東日本は、実に多種多様な新型特急車両を新造して運行しています。また、同社に残る485
系にも新鋭車と見紛うほどリニューアルされた車両があり、過去の旅行記において特急『はつかり』
や『いなほ』でそれに乗りました。

 このように特急車に関しては投資を惜しまないように見えるJR東日本においては、この国鉄型の
面影を残す485系は貴重な存在のような気がしますな。

 我が指定席のある2号車に乗り込んで見ると、座席はリクライニング・シートに換装されており、
座り心地はなかなか良好でした。よしよし。

 まだ列車がホームに停まっている内に車販がやって来ました。2号車の乗車率は15%ほどでガラ
ガラでしたが、例によって車両前方に固まって座っています。

 私の前後の座席は、ズーズー弁丸出しの老旅行グループで占められていました。今日び、どこの地
方に行っても若者の標準語化が進んでいて風情が薄らいで来ているので、たまに方言が聞けると何か
嬉しいですな。

 ほどなく定刻が来て列車は新潟から発車しました。チャイムの鉄道唱歌で案内放送が行われている
内に私はウトウトし始め、気づけば新津に着くところでした。

 新津は、信越本線、羽越本線、磐越西線が参集する駅であり、駅構内の側線にはDD15形除雪機
関車の姿もありました。

 列車が新津に着くとひとり乗って来ました。見れば隣のホームにはキハ111形の快速が停まって
います。あれは会津若松から来た新潟行の快速『あがの』でしょうか?

 そう言えば、「旅」で新津は、これまで何度も通りましたが、いずれも夜行列車ばかりだったため、
昼間に通るのは、これが初めてでしたな。

 新津を出ると沿線には広大な田んぼが広がりました。途中で検札があり、15分で次の加茂に着。
同駅では何とふたり降りました。

 新潟→加茂間は特急『北越6号』なら約30分で着きますが、新潟を3分遅れて発車する長岡行の
普通440Mに乗っても43分で行けます。1,000円以上別払いしてまで特急の指定席に乗らんでも
普通列車で行きゃええと思うのですが・・・。

 加茂を出た列車は信越本線を快調に走りますがスピードは100キロ出ていない感じです。7分走
って次の東三条に停車。同駅は弥彦駅に至る弥彦線の乗り換え駅です。ここでの乗降はなし。

 東三条を出ると列車は少しスピード・アップしました。9分で見附に到着。同駅では新潟に向かう
『北越3号』と会合しましました。見附での乗降なし。

 同駅を出て右から上越新幹線の高架が寄り添って来ると長岡に到着。同駅では5人乗りました。長
岡を出て山間を抜け26分で柏崎に着。同駅は越後線の乗り換え駅です。ここではふたり降りて5人
乗りました。

 柏崎を出ると右手に海が見え、間もなく「日本一海に近い駅」で知られる青海川を通過しました。
ここは、いずれは訪れて見たい駅ですな。

 ちなみに青海川駅は、2007年7月16日に発生した新潟県中越沖地震で背後の斜面が崩落し、ホー
ム、線路、架線が埋まる被害を受けました。

 これにより信越本線は柿崎←→柏崎間で不通となり、青海川駅も含めて同区間が復旧したのは約2
ヶ月後の9月13日でした。

 米山駅の手前で海岸線に出ると、海側には延々と砂浜が続いていました。地図によると、これは柿
崎中央海水浴場だそうです。

 優に4〜5キロはありそうな砂浜を右に見つつ柿崎に到着。同駅での乗降はありませんでした。柿
崎を出ると路線は、やや内陸を走るようになり海から離れました。

 13分走って列車は直江津駅に着。同駅は信越本線が通るほか北陸本線の起終点駅であり、また、
JR東日本とJR西日本の境界駅でもあります。

 見れば構内にはJR西日本の元急行型電車455系が停まっていました。直江津では我が車両に7
〜8人が乗り、列車の乗務員がJR東日本からJR西日本に交代しました。

 ここまで信越本線を走ってきた『北越6号』は、直江津を出ると北陸本線に入りました。列車はす
ぐに湯殿トンネルに入り、抜けると路線は海沿いに出ました。

 海沿いを走ったのはわずかで、すぐに名立トンネルに突入。トンネルを出るとトンネルに挟まれた
名立駅を一瞬で通過して全長1万1,353メートルの頸城トンネルに入りました。

 同トンネルの中には鉄道ファンにはよく知られている筒石駅があります。トンネル内にある同駅は、
ホームから地上の駅舎まで280段〜290段の階段を登る必要がありますが、エレベータもエスカ
レータもありません。

 1日の乗降数が60人足らずのローカル駅であり、本来ならば無人化されてしかるべき駅なのです
が、トンネル内にあるホームは列車が通過する際に強風が吹いて危険なため、ホームと、待合室のあ
る通路の間は頑丈なドアで仕切られている上に、安全管理のために24時間駅員が配置されています。

 筒石は、その特殊な駅構造以外にも鉄道ファンにとっては魅力が尽きない駅であり、いずれは私も
訪れて見たいと思っています。

 そんな珍駅があるの頸城トンネルを抜け、さらに2つのトンネルを抜けると路線は海沿いに出て、
直江津から25分で列車は糸魚川に停車しました。

 同駅は、長野県の松本に至る大糸線との乗り換え駅です。同線の糸魚川←→南小谷間はJR西日本
における現役最古の気動車キハ52形が走っている事で鉄道ファンには知られており、糸魚川駅構内
の欠け取り式ホームには国鉄色塗装の同車の姿がありました。乗りてぇなぁ・・・。ここでは3人が
下車。

 糸魚川を出た路線は、ほどなく海沿いに出ますがトンネルが連続します。市振駅を過ぎると視界が
開けて海が見えるようになりますが、泊駅の手前で路線は内陸へ。

 富山のエリアに入った列車は糸魚川から27分で黒部に到着。同駅での乗降はなし。さらに6分で
魚津に停車。同駅では、ひとりが乗りました。

 同駅を出ると滑川駅まで富山地方鉄道本線と平行し、黒部から17分で列車は富山駅に到着しまし
た。同駅のホームには大勢の待ち客がいましたが誰も乗りませんでした。まぁ、ここから金沢行の特
急に乗る人なんざ、いませんわな。富山では3人降りました。

 さらに13分走って高岡駅に着。同駅の氷見線ホームには加古川線色の気動車が停まっていました。
加古川線の電化に伴い、ここに移って来たんでしょう。

 高岡を出たところで札幌に向かう寝台特急『トワイライトエクスプレス』とスレ違いました。高岡
から25分で特急『北越6号』は終点の金沢に到着。新潟から3時間39分の乗車でした。

 さて、ここから大阪までは、485系列車である特急『雷鳥』に乗りますが、せっかく金沢に来た
ので、地元の私鉄である北陸鉄道の石川線に乗りましょう。同線に乗るには、ひとつ大阪寄りの西金
沢駅まで移動しなければなりません。

 金沢駅に到着する北陸本線の小松行・普通854Mで
す。車両は415系。
【石川県・JR金沢駅】

 4分の乗車で列車は西金沢駅に到着。それでは北陸鉄道に乗り換えましょう。

 JR北陸本線の西金沢駅。北陸鉄道の新西金沢駅とは
別駅舎ですが両駅は隣接しています。
【石川県・JR西金沢駅】


第4部:「ちょっとこだわりの路線」その35/北陸鉄道・石川線

 北陸鉄道は石川県内に浅野川線と石川線の2路線を有する小規模私鉄です。今回乗る石川線は、野
町←→加賀一の宮間を結ぶ15.9キロの路線で、JR線とは路線途中の新西金沢駅で連絡しています。

 北陸鉄道・石川線の新西金沢駅です。JR線との乗り
換え駅なのですが、何と無人駅でした。
【石川県・北陸鉄道・新西金沢駅】

 新西金沢駅の駅舎には券売機すら置かれていませんでした。運賃精算は乗車する際に整理券を取る
ワンマン方式です。でわと、まずは加賀一の宮を目指しましょう。

 新西金沢駅に到着する加賀一の宮行の普通45列車で
す。車両は7000系の2両編成。同車は元東急の70
00系です。
【石川県・北陸鉄道・新西金沢駅】

 車両には各乗降口に整理券発行機が設置されており、降りる際は一番前のドアから降りるようにな
っていました。

 新西金沢駅で乗車時に取った整理券。ペラペラの普通
の整理券です。

 45列車は、我が車両の乗車率は80%ほどで新西金沢駅から発車。路線は真南に向かいます。途
中にあった踏切の遮断機の警報音は金属の鐘を叩く昔ながらのものでした。

 列車は町中を走り2分で押野に着。さらに2分南に進んで野々市に停車。同駅から次の野々市工大
前間は、わずか500メートルしか離れていませんが、列車は2分掛けて到着。

 同駅の東600メートルほどには、駅名の由来になっていて私も名前は知っている金沢工業大学が
あります。

 工大前を出た列車は南に向かってから南南西に向きを変えて2分で馬替(まがえ)に着。同駅では
20人ほどが降りました。

 馬替は1面1線の小さな駅で、地図を見ると周辺は住宅地で、めぼしい施設はありませんでしたが、
大勢降りるには何か訳があるんでしょうな。

 1分走って次の額住宅前(ぬかじゅうたくまえ)に着。同駅は石川線における数少ない有人駅のひ
とつで、周辺には県営や市営団地があります。ここでは上り列車との交換がありました。さらに2分
で乙丸に着。同駅も宅地の中にある駅です。

 乙丸から3分で四十万(しじま)に着。同駅では5〜6人が降りました。四十万を出ると沿線は田
んぼが目立つローカルな風景となり、東側には山が迫って来ました。

 四十万から1.1キロを1分で走破し、次の曽谷に着。さらに2分で道法寺に停車。地図で道法寺なる
寺を探しましたが、そんなお寺はなく地名でした。

 また2分走って次の井口に着。同駅の西側には団地が3つほどあり15人ほどが下車。車内に残る
のは15人ほどになりました。

 井口から2分で次の小柳に着。同駅を出ると路線は南東に向きを変え2分で日御子(ひのみこ)に
停車。同駅から3分で列車は鶴来に到着しました。

 同駅には石川線の車両基地があり留置車両も見えました。駅も日中は有人となっています。鶴来で
車内に残る乗客は7人となり発車。どうやら運賃箱が不調のようで同駅から係員がひとり乗り込みま
した。

 ちなみに石川線では、野町←→鶴来間は毎時2本の列車が運行されていますが、鶴来←→加賀一の
宮間は利用客が少ないらしく毎時1本となります。

 同区間の利用者低迷は深刻であり、この記事を書いている時点で、北陸鉄道は2009年11月を持っ
て鶴来←→加賀一の宮間の廃止届を提出してしまいました。実に悲しい事です・・・。

 鶴来を出ると路線は90度右にカーブして南西に向きを変えてすぐに用水路を渡り、渡り終えると
今度は左に90度カーブして南東に向きを変え、2分で中鶴来に着。同駅では3人降りて残りは4人
となりました。

 中鶴来を出た列車は3分で終点の加賀一の宮駅に到着しました。新西金沢駅からは31分の乗車で
した。

 加賀一の宮駅。北陸鉄道・石川線の起終点駅です。駅
舎は古びた大きな建物で、かつては、近くにある白山比
(しらやまひめ)神社への参拝客で賑わい、自動券売機
も設置されていたそうですが、現在は券売機も撤去され
無人駅となっています。
【石川県・北陸鉄道・加賀一の宮駅】

 現在は石川線の終点駅である加賀一の宮ですが、かつては、同駅から鳥越村の白山下駅まで16.8キ
ロの金名線が延びていましたが1987年に廃止になったそうです。

 駅から西に700〜800メートルほど行くと、地元鶴来町が観光開発した獅子吼(ししく)高原
があります。同観光施設は、山頂の「スカイ獅子吼」と麓の「パーク獅子吼」に分かれています。

 「スカイ獅子吼」には、麓と山頂を結ぶ四人乗りゴンドラ、スキー場、スカイスポーツ施設、高原
カート(山頂を一周する自動運転カート)キャンプ場、バーベキュー場などがあります。

 「パーク獅子吼」には、獅子ワールド館、ふれあい館、ふるさと館、造り物の館、バーベキュー広
場、「知田工房」、木工館などがあります。

 加賀一の宮駅前の様子です。駅周辺には商店も見あた
らず住宅が建ち並んでいました。写真中央の道を行くと
獅子吼高原に至ります。
【石川県・北陸鉄道・加賀一の宮駅】

 ここでは7分で折り返すため、駅前をさっと見ると私は駅に戻りました。それでは、路線の反対端
である野町駅を目指しましょう。

 加賀一の宮駅に停車中の野町行・普通52列車です。
ここまで乗って来た列車の折り返しとなります。
【石川県・北陸鉄道・加賀一の宮駅】
 加賀一の宮駅で乗車時に取った整理券です。この駅名
の整理券も、あと少しで見られなくなります。

 列車は鉄道ファンらしき兄ィちゃんと私のふたりで加賀一の宮駅から発車しました。鶴来では男4
人と女ふたりの学生らしきグループが乗って来ました。その中の、ひとりの兄ィちゃんは何やら中途
半端に鉄道知識を持っているらしく、それを仲間に披露していました。

 52列車は途中駅で徐々に乗客を増やし、そこそこの乗車率で新西金沢駅に着きましたが降りたの
は5〜6人でした。

 同駅を出た路線は東に向かい、2分で西泉駅に着。同駅の周辺は町中ですが、これと言って見るべ
き施設はありません。

 西泉から東に3分で列車は終点の野町駅に到着しました。加賀一宮からは34分の乗車でした。

 北陸鉄道の野町駅。石川線の起終点駅です。2面2線
のホームを備えますが、2番線は初詣の臨時列車運転時
以外は使用されていないそうです。駅舎にはバス・ター
ミナルが併設されており4方面6系統のバスが発着して
います。
【石川県・北陸鉄道・野町駅】

 ここで下車した乗客の多くはバスに乗り換えて各方面に向かったようです。新西金沢駅でJRに乗
り換えて金沢まで出るよりも、野町からバスで向かった方が便利なんでしょうな。

 駅周辺は金沢の町中でしたが商店は飲食店が数軒見える程度でした。駅周辺にもめぼしい施設はあ
りません。有名な兼六園は北西に直線距離で1.8キロほどの所にあります。

 何とも中途半端な場所にある駅ですが、金沢の市街中心部まで乗り入れたくても線路用地の確保が
難しかったのが、その理由との事です。

 さてと、ここでは8分で折り返しです。私は駅の券売機で新西金沢までの切符を買いました。

 野町駅の自動券売機で買った新西金沢駅までの乗車券
です。整理券と同じ白紙に文字を印刷しただけの簡単な
代物ですが、印刷が欠けて、よー見えませんがな。
 野町駅に停車中の鶴来行・準急51列車です。ちなみ
に、石川線の準急列車は2006年11月いっぱいで廃止さ
れ、現在は普通列車のみの運行となっています。
【石川県・北陸鉄道・野町駅】

 準急51列車は、我が車両の乗客15人ほどで野町から発車しました。4分の乗車で新西金沢駅に
到着。同駅で降りたのは、私ひとりでした。

 では、お次の予定である特急『雷鳥48号』に乗るためJRで金沢駅に戻りましょう。

 西金沢駅に到着する七尾行・普通861Mです。車両
は415系。
【石川県・JR西金沢駅】

 私はドア・ボタンを押して列車に乗り込みました。4分で次の金沢駅に到着。それでは大阪行の特
急『雷鳥48号』に乗りますが、小腹が空いたので駅構内にある立ち食いそば屋『加賀白山そば』で
月見そば(350円)を食べました。普通の立ち食いそばは薄味ですが、ここのは少し味が濃いよう
な気がしました。

 金沢駅です。前回訪れた時は建設中だった巨大なガラ
ス張りドーム「もてなしドーム」が完成していました。
何とも圧倒される大きさです。
【石川県・JR金沢駅】
 「もてなしドーム」の前に設置されている巨大な「鼓
門」です。何と米松を使用した木造で、建築に際しては
構造検討用に1/10の模型が造られました。その模型
は駅舎内に展示されていました。
【石川県・JR金沢駅】


第5部:「ちょっとこだわりの列車」その54/特急『雷鳥48号』

 特急『雷鳥』は、大阪←→金沢間を結ぶ特急で、日に10往復が運行されています。車両には旧国
鉄型の485系が使用されています。

 また『雷鳥』は、大阪←→富山間で運行されている特急『サンダーバード』と共に特急「雷鳥シリ
ーズ」を構成しており、両列車は通しで列車番号が付されています。

 特急『雷鳥48号』の金沢→大阪の指定席特急券。座
席は9号車のD席でした。
 金沢駅に停車中の大阪行・特急『雷鳥48号』です。
車両は旧国鉄色塗装の485系ですが、大阪向きの先頭
車両である1号車(グリーン車)は前面がパノラマ・タ
イプに改造されています。
【石川県・JR金沢駅】

 『雷鳥48号』は9両編成で、5号〜7号車が自由席でした。列車に沿ってホームを歩きながら車
内を観察すると、8号車まではガラガラなのに、私が乗る指定席の9号車だけは80%ほどの乗車率
でした。何で?

 見れば大半の乗客が熟年の方々です。《こりゃ団体か?》などと考えつつ9号車に乗り込んで私の
席まで行くと、いかにも「ツアーの添乗員」と言った風体の女性が座っていました。

 私が近づくと彼女は慌てて反対側の座席に移動しましたが、そこにも正規の乗客が現れ、またして
も席を立つ羽目になりました。

 結局、この女性添乗員は、車掌と相談した上で私の前の座席に落ち着きました。それにしても、ツ
アー客が席に着いているのに、自分の席は確保してなかったんか?

 ま、それはさておき、この485系の座席は、『北越』の時と同じタイプで座り心地は良好でした。
列車は定刻に金沢から発車。

 出てすぐに検札がありました。大阪←→金沢間は、これまで何度も乗車しているので、レポを書く
ような路線ネタはありません。今回は、まさに乗るだけですな。

 ふと見ると、例の女性添乗員は、座席でファイルを広げて一心不乱に何かをチェックしており、ず
いぶんと忙しそうです。

 車窓に目を移すと、すでに日は暮れて外は暗くなっていました。列車が加賀温泉に着いた際、例の
巨大観音像を探しましたが見あたりませんでした。経費節減でライト・アップはやめちまったんでし
ょうか?

 車内に目を戻すと、前席でファイルのチェックに勤しんでいた例の女性添乗員ですが、時折、ツア
ー客のオジさんやらオバさんが話し掛けて来るので、その度にチェックの手を止めて愛想良く応対し
ていました。

 ツアー客と話す女性添乗員の態度からは、仕事を邪魔された苛立ちは微塵も感じられず、私はプロ
根性を見た思いでした。

 そんな彼女がファイルのチェックを済ませて、ようやく落ち着いたのは、金沢を出てから1時間5
0分ほど経った近江今津到着前でした。

 窓を見ると雨粒が付いていました。くそっ! 列車が近江今津に着くと、右側の停車線に113系の
京都行列車が停まっているのが見えました。

 車内では例のツアー客は、ずいぶんと静かにしていました。見れば初老以上の熟年団体です。ふつ
う、この手の人々は列車やバスの車内ではワイワイ騒いでいるもんですがねぇ。

 列車が堅田に着くと、ここにも113系の京都行列車がいました。同駅を出ると列車は快調に飛ば
しました。線形の良い湖西線では特急列車はスピードが出せるのです。

 金沢から2時間27分で京都に到着。同駅ではツアー客から10人ほどが降りて行きました。どう
やらこのツアーは帰路だったようですな。

 降りて行くツアー客は、車内を乗降口に向かいながら皆さん女性添乗員に笑顔でお礼を告げてから
降りて行きました。よほど楽しい旅行だったのでしょう。

 京都を出た『雷鳥48号』は長岡京の手前で221系の普通列車を追い抜き、茨木通過時には20
1系の西明石行を抜きました。

 千里丘を通過したところでツアー客の新大阪下車組と思しき人々が早くもデッキに向かい始め、女
性添乗員が慌ててデッキに向かいました。

 新大阪に到着すると6〜7人のツアー客が降りて行き、女性添乗員はデッキから見送っていました。
列車が新大阪を出ると、彼女は席に戻り、自分の荷物を持ってデッキに移動しました。

 そして特急『雷鳥48号』は、金沢から2時間55分で終点の大阪駅に到着しました。これで今回
の「旅」は終了です。

 ホームに降りると、例の女性添乗員が小旗を掲げてツアー客を誘導していました。皆さんの表情は、
実ににこやかでした。その表情が、この添乗員の優秀さを雄弁に物語っているような気がしました。

 『列車まかせの旅』第30弾、おわり。



旅行記
第30弾

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