第3部:「ちょっとこだわりの列車」その12/快速『マリンライナー39号』 |
総社駅は一度、車で駅前まで来た事があるような気がするのですが、いまいち記憶がハッキリしま
せん。駅舎は新しく立派なものでしたが、前は小ぢんまりした平屋だったような・・・。
総社駅です。伯備線が通るほか、吉備線と第三セクタ ーの井原鉄道の起終点駅でもあります。 【岡山県・総社駅】 |
駅前も綺麗に整備されており、片側1車線の長い目抜き通りが延びていました。目抜き通りの沿道
に商店は少なく、駅前商店街なるものは存在していませんでした。
私は目抜き通りを交差点の所まで歩いてみましたが、そこで時間切れとなった為、駅へと戻りまし
た。通りより少し外れた所に天満屋があった他は目ぼしいものは見当たりませんでした。
駅へ戻り券売機上の運賃表を見ると、総社←→岡山間の運賃は吉備線経由が400円に対して伯備線
経由は480円となっていました。
これは回り道する伯備線経由の方が距離が遠いからですが、途中停車駅が吉備線の半分しかない伯
備線の方が所要時間は短いと言った具合に面白い状況になっています。
まぁ伯備線の方が速く着けるとは言ってもその差は10分程度なので、私なら80円安くて座って
行ける吉備線を選ぶでしょうな。
切符を買って改札を通ろうとすると、窓口の係員が切符を返しながら「岡山行は16分、2番乗り
場です」と告げました。なかなか丁寧で良い駅ですな。
ホームに降りると、ふたつ向こうのプラットフォームに第三セクターの井原鉄道の気動車が停まっ
ているのが見えました。
総社駅に停車中の第三セクター・井原鉄道の気動車I RT355系です。井原鉄道は1999年に開業した新しい 三セクで、自社路線は伯備線の総社駅←→福塩線の神辺 駅間ですが、1日3往復は福塩線経由で福山まで直通が 運行されています。 【岡山県・総社駅】 |
ベンチに腰掛けて14:16の岡山行を待っていると、ディーゼル・エンジン音を吹かす音が聞こえ、
井原鉄道の気動車が清音駅方向に向かって発車して行きました。
岡山方面行の2番ホームには20人前後の人々が列車を待っていました。井原鉄道が出てから6分
後、岡山行の普通列車がやって来ました。
伯備線の岡山行・普通列車852Mです。列車は11 5系リニューアル車の2両編成でした。 【岡山県・総社駅】 |
852M車内の座席は満杯であり、乗降口付近に5〜6人が立っていました。この辺りは岡山の近
郊区間と言っても良いので、そこそこ乗車率は高いようです。
列車は倉敷駅で山陽本線に入りました。倉敷駅では乗客の大半が入れ替わりましたが、乗車率は変
わらず、座る事は出来ませんでした。
倉敷の次の中庄駅では対面の下り線ホームにお座敷列車が停まっていました。窓越しにその列車の
車内を覗くと、畳敷きの床に「掘ごたつ式」にテーブルが設置されており、テーブルの上には食べ残
しの料理が置いたままになっていました。たぶん営業運転を終えての回送なんでしょうな。
どのジョイフル・トレインか識別したかったのですが、真横の線路に並んで停まっているため車両
のごく一部しか見えず、白地にブルー帯の塗装と「キロ59」の型式が読み取れただけでした。
後に車両カタログで調べたところ、どうも『ほのぼのSUN−IN』だったようですが定かではあ
りません。
中庄からふた駅で終点の岡山駅に到着しました。総社からは24分の乗車でした。本日3回目の岡
山駅です。
次の目的は15:11発の快速『マリンライナー39号』に乗って香川県の高松駅に行く事ですが、乗
り替え時間が31分ほどあるので、岡山駅構内を少しブラつく事にしました。
何やらド派手な列車が停まっていたので見に行ってみ ると、高知行・特急『南風15号』でした。JR四国の 2000系・特急型気動車で、車両全体に『アンパンマン』 のキャラクターを纏っていました。何でもこのキャラク ター車両の導入により乗客の減少に歯止めが掛かったと の事で、まさに『アンパンマン』はJR四国を救った救 世主みたいなもんですな。 【岡山県・岡山駅】 |
岡山駅で唯一の行き止まり式ホームである12番ホー ムには、JR四国の113系リニューアル車の観音寺行 ・普通列車が停まっていました。JR四国のリニューア ル車はフロント・マスクがかなり変更されているのと独 特の塗装が特徴です。それにしても岡山駅から四国内行 の普通列車が出ているとは知りませんでした。 【岡山県・岡山駅】 |
JR四国の列車を見たあと、私は陸橋を登って駅舎へ行き、新幹線改札横の在来線改札からいった
ん外へ出ました。
すると突然、そこの通路の先から凄まじい太鼓の音が聞こえて来たので、何事かと思い見に行って
みました。
岡山駅の新幹線改札前通路の先で行われていた太鼓の 「演奏」です。天狗のお面を着けての「演奏」でしたが 何かのアトラクションでしょうか? しかし、岡山県に 天狗が関わるような所があったっけ? 【岡山県・岡山駅】 |
ブラついている内に時間が来たので、私は『マリンライナー39号』が出る11番ホームへと向か
いました。
快速『マリンライナー』は、瀬戸大橋を渡り岡山駅と香川県高松駅を結ぶ快速列車で、1日34.5往
復が運行されています。
213系と呼ばれる車両が充当されており、展望グリーン車と指定席普通車が各1両ずつ連結され
ています。
岡山駅11番ホームに停車中の15:11発・快速『マリ ンライナー39号』です。213系と呼ばれる車両で、 こちらは岡山方の先頭車となります。 【岡山県・岡山駅】 |
こちらは高松方の先頭車です。1両だけ連結されてい るクロ212と呼ばれるハイデッカー展望車でグリーン 車に設定されています。 【岡山県・岡山駅】 |
213系・普通車(自由席)の車内です。座席はすべ て転換クロス・シートです。 【快速『マリンライナー39号』車内】 |
転換クロス・シートは一般的な物でした。すべてクロス・シート となっているのは、やはり観光路線的意味を持つ瀬戸大橋線だから でしょうか? 【快速『マリンライナー39号』車内】 |
今回の「旅」において私は事前に指定券を一切買っていなかったので、『マリンライナー』も自由
席に乗ります。
同列車は6両中4両が自由席ですが、過去に乗った経験では自由席はそこそこ乗車率が高かったの
で、私は早々に席に着きました。
案の定、新幹線が着いたのでしょうか、間もなく何度かに分かれて乗客がドっと乗って来て座席は
一杯になりました。何と言っても『マリンライナー』は本州←→四国の連絡列車ですからな。
列車は定刻の15:11に岡山駅を出発しました。乗車率は105%程度で、何人かが乗降口付近に立って
いました。
岡山駅を出た『マリンライナー39号』は茶屋町駅まで宇野線を走ります。かつて乗った宇野線は
単線でしたが、瀬戸大橋線が開通した今も単線のままでした。
ただし、岡山からふた駅目の備前西市駅手前までは高架になっており、高架線途中の大元駅付近だ
けは複線になっていました。
12分で最初の停車駅早島に到着。ここでは地元っぽい人々が何人か降りました。また同駅では、
四国の琴平発・岡山行の普通列車2540Mと交換しました。
早島から3分で茶屋町駅に到着。ここから瀬戸大橋線が分岐しています。対面のホームには宇野線
の普通列車(105系)が停車していました。
瀬戸大橋線に入ると複線の高架となり列車は快調に飛ばし始めました。この先、瀬戸大橋まではい
くつもトンネルがあります。列車がトンネルに入る度に車内は耳を覆いたくなるような騒音に満たさ
れました。
茶屋町から11分で本州最後の停車駅となる児島に到着。瀬戸大橋開通当時は隣の敷地で開催され
た瀬戸大橋博でそこそこ賑わったこの駅も、今は閑散としているそうです。同駅では、岡山駅で見掛
けた観音寺行の普通列車に追い付きました。
児島駅の手前で瀬戸内海が見えました。画像中央ちょ い右に微かに見える三角形の島は大槌です。 【快速『マリンライナー39号』の車窓より】 |
児島駅を出て幾つかトンネルを抜けると瀬戸大橋を渡り始めました。かなり前に仕事で『マリンラ
イナー』に乗った時には、瀬戸大橋を渡り始める前に観光案内さながらの車内放送があったものです
が、今ではそれも行われていませんでした。さすがに開通から10年を越えると瀬戸大橋の存在も当
たり前になったと言うところでしょうか・・・?
本日の2本目、岡山駅の新幹線ホームで買っておいた山陽飲料の『ミルク・セー キ』です。味は・・・、まぁフツーのミルク・セーキでした。 |
瀬戸大橋通過中に撮った写真です。橋上からの眺めは まさに絶景です。 【快速『マリンライナー39号』の車窓より】 |
橋を渡り始めてから6分程度で列車は四国側に到達し ました。これは車窓から見えた坂出の工業地帯です。 【快速『マリンライナー39号』の車窓より】 |
延長32キロの瀬戸大橋(児島・坂出ルート)を『マリンライナー39号』は約6分で走破し、四
国は坂出へと上陸しました。
ここで瀬戸大橋線は終わり、JR四国の予讃線へと合流しますが、高架線路は高松方面と松山方面
に分かれており、さらに高松から松山へと向かう線路と合わせて巨大な三角形を構成していました。
5分程度で列車は最終の停車駅である坂出駅に到着しました。予讃線松山方面への乗り替え駅でも
ある坂出では、我が車両からも4分の1程度の乗客が降りて行きました。
坂出から15分で『マリンライナー39号』は終点の高松駅5番ホームに到着しました。高松を訪
れるのは実に久しぶりです。
かつての高松駅の駅舎は忘却の彼方で憶えていませんでした。後にネットで調べたところでは5階
建ての無骨なアパートみたいな建物だったようですな。
その旧駅舎も1997年に取り壊され、仮設駅舎を経て2001年にオープンした新駅舎は、ガラス張りの
「今ふう」な建築物でした。
高松駅です。予讃線、高徳線の起終点駅であり、一部 の土讃線の特急も同駅を起終点としています。宇高連絡 線が就航していた当時は四国の玄関口としての役割を果 たしていましたが、連絡船が廃止となった今でも特急4 7本を含め1日に180本もの列車が着発する堂々たるタ ーミナル駅です。 【香川県・高松駅】 |
高松へ来たら讃岐うどん・・・、と、行きたいところなのですが、岡山へと戻る列車が出るまで2
2分しかなく、その間に来訪の目的であるJR四国列車の「下見」をしなければなりません。
ここいらのうどんはレヴェルが段違いであり、駅の立ち食いですら他所の「本場手打ち」を凌ぐ味
わいを堪能させてくれるはずなのですが、実に残念です・・・。(T^T)
高松駅に停車中のJR四国の列車です。左が予讃線・ 普通列車の121系、右が高徳線・普通列車の1000系で す。1000系は気動車でした。 【香川県・高松駅】 |
高松からの帰りも『マリンライナー』に乗ればサクっと帰れるのですが、せっかく四国に来ている
のですから地元の車両に乗りませんとね。
とは言え、後の予定が詰まっており、高徳線を往復したりする時間もなかったので、帰路の途中の
坂出まで一般列車の乗り、そこで『マリンライナー』に乗り替える事にしました。
いま目の前に停まっている121系の多度津行・普通列車に乗っても良かったのですが、7分後に
琴平行の快速『サンポート』なる列車が出る事になっていたので、そちらに乗る事にしました。
121系の普通列車を見送り、『サンポート』としてどんな車両が来るのか期待して待っていると、
入線して来たのは同じ121系でした。
てっきり違う車両が来るものと思っていたので、いささか拍子抜けしてしまいましたが、まぁ12
1系は未乗車の車両なのでオッケーです。
16:30発・琴平行・快速『サンポート』1265Mとして入 って来たのは、見送った多度津行・普通列車と同じ12 1系でした。この車両はJR四国のみで使用されている ものです。 【香川県・高松駅】 |
121系の車内はセミ・クロス・シートの座席配置で した。この車両は近郊型だったんですな。 【香川県・高松駅】 |
定刻通りに発射した琴平行・快速『サンポート』1265Mは快調に飛ばし始めましたが、これまで体
験した事がないほどの縦揺れを感じました。これは線路に問題があるのでしょうか? それとも車両
の台車の特性なのかな?
列車は途中で端岡駅に停車したあと、高松から17分で坂出駅に到着しました。ここで岡山行の快
速『マリンライナー46号』に乗り替えです。
坂出では単に乗り替えるだけで列車の観察をする予定はなかったのですが、3分と経たない内に松
山行の特急『いしづち21号』が入って来ました。
坂出駅に到着する高松発・松山行・特急『いしづち2 1号』です。JR四国が誇る8000系・特急型電車で在来 線では珍しい流線型の車体形状を持ちます。同列車は多 度津駅で岡山から来る特急『しおかぜ19号』と併結し て松山へと向かいます。 【香川県・坂出駅】 |
この8000系も含め、JR四国はキハ185系や2000系など独自の特急型車両を運行しているので、
いずれは乗ってみたいですね。
外で待つのも寒かったので、私は誰もいない待合室に入りました。16:58には多度津行の普通列車
が到着しましたが、私は窓越しに覗いただけでした。それから待つこと7分で岡山行の快速『マリン
ライナー46号』が到着しました。
坂出駅に到着する岡山行・快速『マリンライナー46 号』です。岡山方の先頭車は213系ノーマル車両の自 由席です。 【香川県・坂出駅】 |
私は先頭車に乗り込みました。ラッキーな事に空いている座席があったので座る事が出来ました。
乗車率の高い『マリンライナー』だけに、途中駅乗車となる帰りは「立ち」を覚悟していたので、こ
れは嬉しいですな。
展望窓装備のグリーン車ほどではありませんが、普通 車と言えども最前列座席からの前方の眺めは抜群です。 まさに「かぶりつき」状態ですな。 【快速『マリンライナー46号』車内】 |
坂出からきっかり40分で終点の岡山に到着。これで本日4回目の岡山来訪となります。さて、お
次は16分の待ち合わせで福山行の快速『サン・ライナー』に乗ります。
第4部:「ちょっとこだわりの列車」その13/快速『サン・ライナー』3755M |
山陽本線を走る快速『サン・ライナー』は岡山←→福山間を結ぶ近距離快速であり、日に17往復
が運行されています。
同列車には派手なカラーリングが施された117系・近郊型電車が充当されており、かつて仕事で
訪れた時や旅行記第6弾で同列車を見掛けた際、いつかは乗らねばならないと思っていました。
『マリンライナー』から降りた私は、さっそく『サン・ライナー』が出る6番ホームへと向かいま
した。気掛かりなのは、同列車がとっくの昔に入線している事であり、今から行って座れると良いの
ですが・・・。
岡山駅に停車中の18:02発・福山行・快速『サン・ラ イナー』3755Mです。岡山に着発する一般列車の中では いちばん目立っていますな。 【岡山県・岡山駅】 |
車体側面にはロゴにワン・ポイントが入っています。 JR西日本の一般車でこのような事をしている車両は少 ないのではないでしょうか? 【岡山県・岡山駅】 |
快速『サン・ライナー』の車内はオール転換クロス・ シートでした。これがオリジナルの117系なのです。 【福山行・快速『サン・ライナー』3755M車内】 |
車内に入ってみると、あらかたの座席にはひとり以上の客が座っていましたが、ポツリ、ポツリと
空いていたので速攻で座りました。
乗車率はこんなものなのかと思っていると、続々と乗客が乗って来て、発車する時に
は満席にな
っており、乗降口付近に3〜4人が立っていました。
定刻に岡山駅を発車すると、録音の車内放送が聞こえて来ました。何とまぁ4両編成のこの快速は
ワンマン運転だったのです。放送曰く、「乗り越し、切符の変更などは駅でお願いします」でした。
福山までの途中停車駅は僅か3つ、急行並の少なさですな。10分ちょいで最初の停車駅である倉
敷に到着。さすがにここでは大勢降りました。
右手の駅北側には電飾で飾られたテーマ・パーク『倉敷チボリ公園』が見えました。一時期、来場
者が低迷していたと聞いていましたが、それも今では持ち直しているとか・・・。
倉敷から6分で新幹線乗り替え駅である新倉敷に到着。ここでも大勢が降りて車内の乗車率は30
%程度になりました。
同駅で降りて新幹線で大阪まで帰ってもいいのですが、せっかくなので今日は終点の福山まで乗り
通す事にしていました。
さらに13分走って笠岡駅に到着。ここで乗客はあらかた降りてしまい、車内には10人程度しか
残っていませんでした。それにしても、途中駅から福山へ向かう人ってほとんどいないんですな。
笠岡を出て11分で終点の福山に到着しました。岡山からは44分の乗車でした。駅へ着くと、私
は急いで改札に向かいました。
新幹線の切符はこれから買うのですが、乗る予定にしている『ひかり号』が出るまで僅か6分しか
ありません。さぁ、間に合うか・・・。
第5部:「ちょっとこだわりの列車」その14/新幹線『ひかり174号』 |
旅行記において、私はこれまで東海道/山陽新幹線をかなり利用していましたが、それはあくまで
長距離移動の手段としてであり、同新幹線自体を乗車目的の列車とした事はありませんでした。
しかし、今回、東海道/山陽新幹線で、初めてこだわれる列車を見つけました。それが博多発・名
古屋行の『ひかり174号』です。
新大阪駅だけを見ても、上り下りで1日に160本以上が運行されている『ひかり号』の中で、なぜ
この174号が「こだわり」なのかと言いますと、それは、この『ひかり174号』が、現時点で運
行されている上り『ひかり号』の中で唯一の100系編成であり、そしておそらく下り『ひかり17
9号』と共に最後の100系「ひかり」となるからです。
「新幹線の始祖」たる0系はすでに東海道新幹線から姿を消しており、300系以降の高速車両が
大量に増備された現在、第二世代たる100系も『ひかり号』としての活躍の場をほとんど失い、わ
ずか日に1往復のみの運用となってしまいました。
そして、さらなる東海道新幹線の運行本数増加を狙って2003年末に予定されている品川駅開業に伴
うダイヤ改正において、今度は東海道より100系が、山陽より0系が姿を消そうとしており、それ
に伴い山陽新幹線に残る100系も『ひかり号』としての運用を完全に失うと思われます。
0系の後釜として山陽新幹線で『こだま号』専業となった100系は、おそらく短編成化が行われ、
16両フル編成の姿は二度と見られなくなるかも知れません・・・。
と、言う事で、今回の「旅」において、あえてこの100系「ひかり」に乗る事にしたのですが、
実はプラン策定の時点では、その列車の存在にまったく気づいておらず、単に大阪までの帰りの新幹
線を探していて偶然に見つけた有様でした。(^^;
それはともかく、快速『サン・ライナー』から降りた私は、早足で階段を登ると改札を抜け、自動
券売機で新大阪までの自由席の切符を買うと大急ぎで新幹線ホームへと向かいました。
私はバタバタするのが嫌いなタチなので、普段ならば一本あとの列車に乗るところなのですが、今
回は特別です。
「バタバタすんのが嫌だったら、それまで乗る列車を1本早いのにすりゃいいじゃねェか」と思わ
れるでしょうが、今回の目的列車1本目である急行『つやま』から快速『サン・ライナー』に至るま
での8本の列車の乗り替え時間は、いちおう詰めてあるのでその余地はありませんでした。
ホームに上がると予想通り『ひかり174号』が停車していました。同列車は、この駅で後発の東
京行『のぞみ28号』を先に行かせるために待避停車していたのです。
福山駅に停車中の『ひかり174号』です。100系 の特徴は、何と言ってもこの2階建車両です。300系 以降の車種には2階建の車両がありませんから、100 系「ひかり」引退と共に東海道/山陽新幹線では2階建 車両は見られなくなってしまうのでしょうか・・・? 【広島県・福山駅】 |
すぐにも発車しそうだったので、私は急いで写真を撮ると4号車(自由席)に乗り込みました。博
多発の『ひかり号』ながら名古屋行と言う半端な設定のためか空席が幾つもあったので、私は楽に座
る事が出来ました。
100系自体には、これまで何度も乗った事があるので、特に物珍らしいところはないのですが、
最後の100系「ひかり」だと思うと、少し寂しい気がします。
道中、車内では特に何事もなく、『ひかり174号』は、岡山、新神戸の二駅に途中停車した後、
福山から1時間16分で新大阪駅に到着しました。
新大阪駅の26番ホームから出発して行く名古屋行の 『ひかり174号』です。さらばだ、最後の100系 「ひかり」よ・・・。 【大阪府・新大阪駅】 |
普段ならば新幹線から降りた私は脇目も振らずに階段へと向かうのですが、今回は『ひかり174
号』の赤い尾灯が見えなくなるまで見送ってから階段へと向かいました。
新大阪に到着した、今回の「ファイナル・トレイン」 となる網干行・普通列車821Tです。 【大阪府・新大阪駅】 |
今回は比較的近場ながら、急行『つやま』に「愛称付快速」5本、それに最後の100系「ひかり」
乗車となかなか充実した「旅」でした。
さて、ぼちぼち仕事が忙しくなってくる時期です。次はいつ「旅」に行けるでしょうか・・・?
『列車まかせの旅』第13弾、おわり。
トップ・ページに戻る← | 第1部〜第2部に戻る← |