トップページ > サイズについて > 3.着てみたいけど・・・
このページでは、「カッコ良く着る」為のポイントを解説します
コツその1は、男女の体型の違いを知るということです。
まず、下の2つの表をご覧下さい。この表は統計調査の結果から日本工業規格で決められたサイズ区分ですが、現在の日本の女子と男子ではこれだけの体格の違いがあります。
女子のサイズは身長よりバスト、ウエスト、ヒップに重点を置いて構成されるのに対し、男子ではチェスト(胸囲)、ウエストと身長で区分されています。 これは、女子は身長より体型に個人差があり、男子は身長に個人差があることを示しています。例えば、あなたが男性で平均的な体型の(中肉中背の)Mサイズであった場合、女子のLサイズにほぼ相当することが表から判ります。 ですから、Lサイズの服なら着ることができる訳ですが・・・
成人女子の衣料サイズ区分(JIS L 4005 1997版より 単位; cm) 呼び方 S M L LL EL バスト 72 〜 80 79 〜 87 86 〜 94 93 〜 101 100 〜 108 ウエスト 58 〜 64 64 〜 70 69 〜 77 77 〜 85 85 〜 93 ヒップ 82 〜 90 87 〜 95 92 〜 100 97 〜 105 102 〜 110 身長 154 〜 162
成人男子の衣料サイズ区分(JIS L 4004 1996版より 単位; cm) 呼び方 S M L LL EL チェスト 78 〜 86 84 〜 92 90 〜 98 96 〜 104 102 〜 110 ウエスト 66 〜 74 72 〜 80 78 〜 88 86 〜 96 94 〜 104 身長 150 〜 160 160 〜 170 170 〜 180 175 〜 185 175 〜 185 注意
◆女子の表は、平均身長付近における「A体型(普通の体型)」のものです。
◆男子の表は、1996年6月に改正されたもので、身長、チェスト、ウエストの中心値が見直しにより以前より大きくなっています。
◆JISでは男女いずれの規格も、これ以下、および以上のサイズが別途に定められていますが、ここでは省略します。
コツその2は、ウエストの入るスカートを選ぶということです。
男女の体型の違いを表だけで見てみますと、男女の差は1ランクだけの様に見えます。しかし、男女では体型が大きく異なりますのでこの表からだけでは到底判らない違いがあります。
スカートの基本寸法は、ウエストと丈(たけ)です。
まずはウエストから。
腹筋が発達している人はウエストが堅く締まっていますので、ピッタリした物を選ぶことが原則です。 試しに大きく息を吸い込んで、お腹を凹ませてみてください。凹みますか?
普段はお腹に力が入っていないのでたるみ気味になっていても、これで凹む方は少し小さ目のサイズでもokです。凹まない方はお腹に脂肪が付きすぎています。少しダイエットを・・・
ウエストサイズ79cmのズボンを履いているある男子が、ウエストサイズ69cmのスカートを履くことができました。女子の方がウエストは細いはずなのに、なぜでしょうか?
男子の方がウエストの大きなズボンを選ぶ傾向があることは、前に述べました。 スカートはピッタリしたものを選ぶのが基本ですから、ここにいくらかの差があります。
さらに、男子のズボンは骨盤の左右の張り出し部分にベルトが掛かって止まっていますね。ここは一番くびれている部分よりは下になり、つまり、ウエストサイズとしては最も小さい部分ではありません。 女子のスカートは一番くびれているところで止まっているはずですね。
このようなことが積み重なって10cmも細いスカートを履くことが可能となるわけです。
もし、本気でスカートを履いてみたい方は、メジャーでご自分のウエストを測ってみると良いでしょう。そして、その値より10cmほどメジャーを絞ってみてください。苦しくありませんか?意外と絞れるものですよ。
ウエストの測定位置が判らない・・・ という方は2.採寸をご覧下さい。
スカートのウエストサイズは、いわゆる「お直し」で大きくすることが出来ます。
普通のスカートではだいたい4cmぐらいは大きくできる様ですが、制服の場合はギャザー(ひだ)が付いていますので、もう少しは大きくすることができます。 ただし、これはスカートの仕立てにより異なります。
また、同時にスカート丈を短くしてミニにする場合は、切り取った生地をウエスト周りの修正に使うことができますので、作業がやりやすくなります。
「ホワイト洋品店」では、サイズ直しを承っておりますので、詳しくはお尋ね下さい。(有料)
スカートの丈は時代により、長くなったり短くなったりすることはご存じですね。
では、どのくらいがいいいのでしょう? スカートの丈を選ぶというよりは、膝に対してどの位置がよいか? を見てみましょう。
膝上20cm 最近はこの位の子も・・・ |
膝上15cm 5cm上がっただけで ミニのシルエットに |
膝上10cm 今はこのくらいが標準 |
膝上5cm 服のデザインによっては これも綺麗です |
膝ちょうど 背の低い人はヤボに見える |
上の絵は身長160cmの人の例です。
今は膝上丈が当たり前の時代ですが、スーツ(ブレザー)系の服の場合は膝上10cmぐらいがバランスが良く綺麗だと言われています。(出来ることなら、スカートを履いた状態で鏡を見ながら綺麗に見える位置を捜してみてください。)
これより短いと「いかにもミニ・・・」という感じが出てきます。一番左の絵は膝上20cmですが、チョットかがんだら見えてしまいます。最近の女子高生(コ・ギャルさんたち)はこのくらいの丈の子がざらにいますね。
この絵の場合、膝上10cmは「スカート丈40cm+α」になります。スカートは着用すると立体的な膨らみが出ますので、スカート丈40cmちょうどでは、実際に履くと膝上10cm以上になってしまいますので注意してください。スカートを履いた状態で丈をマーキングするとよいでしょう。
カタログに掲載されていた制服の画像を使って、ある女の子の写真に合成をしてみました。
お遊びのつもりでやったのですが、スカート丈が違うと印象がこんなに違う!という例です。
これが元の写真 膝上13cm シンプルな着こなしです |
膝上22cm かなりのミニですネ |
膝上13cm デザイナーブランドの制服ですが、 あまりミニで無いところがいいですね |
膝上3cm まったく普通の感じですが やっぱりセーラーはイイ!! |
一般的には同じ位の身長・胸囲であった場合、女子の方がウエストが細いのが常識です。
また、女子のウエスト位置は身長に対して相対的に高い位置にあります。 スカートは自分のウエストにピッタリとしたサイズのものを選ぶのが基本であり、小さければきつく、大きければスカートがずり落ちてみっともないものです。 ですから、既製服でも自分のウエストにちょうど良いサイズに直してもらう人も少なくありません。 つまり、キュッとくびれている所が比較的高い位置にあるということです。
対して、男子がズボンを選ぶときは、ウエストに余裕のあるサイズを選ぶ傾向があります。 これは男子の場合、腰の位置があまり高くない方が落ち着いて見えるという社会的習慣にも起因しています。(腰が高い男は貧弱に見えるということで、脚が長いということとは、また別の話です。)
和服の場合を考えてみて下さい。 男子は帯を低い位置で締めます。女子は高い位置で締めます。これが「粋」というものです。
男子が女装でスカートを着用した場合は、身長に対してスカートの位置が相対的に少し低い位置にあるように見えるはずです。 男子のサイズが身長でも区分されているように、脚と胴の長さのバランスが女子とは異なるのです。 男子の身長はこの10年で規格が見直されるほど大きくなっていますが(Mサイズの基準が165cmから170cmになった)、ウエストの相対的な高さが高くなったわけではないようです。
もし、あなたが今風のカッコイイお姉さんに変身しようとするなら、まずこのウエスト位置を高く見せる工夫が必要です。
コツその3は、ジャケットは肩幅と丈が大切ということです。
ジャケット、特にブレザー系の物は肩がしっかりしている物がカッコイイ。 スーツは肩で着る、と言います。肩が張っていて、ウエストにかけての逆三角形のシルエットがカッコイイのです。 だいいち、スーツやブレザーは肩が入らなければ着ることができません。
女装の場合、もし、出来れば大きめの物の方がいいでしょう。 上記のように、ウエストの位置をごまかすことができるからです。 大きめのジャケットであれば丈も長いはずです。 後ろから見た場合、ジャケットの丈の長さでお尻の隠れ具合が決まります。 それに最近のブレザー系の制服はミニスカートが主流です。ミニスカートはジャケットと組み合わせた場合、裾の隠れ具合で印象が変わります。 長めのブレザーから短めのスカートが少し出ている、というスタイルをとれたら、あなたの女装も一人前です。
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