安田忠夫VSバンナ
今回は(も?)古書には関係ない話題で恐縮です。
前回のコラムでも書きましたが、更新も手につかない程、大晦日に感動を与えてくれた試合について書かせて頂きます。
多くのファンがそうであった様に、私もバンナの勝ちを予想していました。
しかし、予想を反して安田の勝利!
勝利の瞬間、古館をして「そして安田が生きているぅーーー」はまさしく関心のある全てのファンの心境だったと思います。
しかし、いくつかの掲示板で、「あれは八百長だ」との心無い投稿があったので、私なりの答えを示そうと思います。
結論は当然「八百長ではない!」です。
根拠は、もし八百長なら「小川」が出場拒否する訳がない事。
更に興行の連続性から考えると、猪木にとっては「安田の負け」の方がむしろ都合がよい事の2点です。
後者については、ほぼ完全に近い「K1軍」に対し、「猪木軍」は「藤田」「小川」「ノゲイラ」「コールマン」など、まだ「切り札」を出していません。
K1最強と呼ばれる「バンナ」の価値を上げ、そのリベンジに彼らが出ていくというストーリの方が興行的には盛り上がると考えるのは私だけでしょうか?
その場の感じでは「永田VSクロコップ」「石澤VS子安」の方が灰色に思えました。
前者の理由はレフリーが「島田」だから。しかしこれもビデオで見るとクロコップのフェイントの見事に掛かった事からも、クロコップの勝ちは揺るぎ無いものと言えます。
後者は、なぜ「極めなかった」のか、今でも判りません。
パワーの差は歴然でしたし、腕を極めようと思えば「極められた」はずです。
もしかすると、勝てば「追われる立場」になり、これ以上「猪木」と関わりたくない「新日本」からの命令だったのではと穿った見方もできます。
プロレスなど格闘技の楽しみ方は千差万別です。
私の様に、30年以上も「プロレス」を卒業できないファンは、試合を通じて感じるメッセージを勝手に想像して楽しんでいます。
よって「ミスター高橋」の暴露本にも、むしろ「VSペールワン」が「ガチ」だったという事に感動を受けた位です。
とにかく、プロ・レスラーは強い事が前提です。
安田は本当に弱い「プロレスラー」でしたが、たった一年であの「バンナ」を倒せる様な「プロ・レスラー」になりました。
永田、中西、健介が一日も早く「プロレスラー」から「プロ・レスラー」になれる日を楽しみにしています。
 
 

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