詐欺事件勃発! その2
私が情報提供を求めた神田の某書店経由で、「大とろ書房」の管理人からメールが届いたのは9月3日です。
「大とろ書房」については今更説明の必要はない位、マニアには知られている「絶版漫画古書店」です。
メールには同一人物とのトラブルが記されていました。
簡単に説明すると「大とろ書房」では商品と振込票を「先送り」するシステムを取り入れていて、送ったのに「着いていない」と言い張っているとの事。
やはり「冊子小包」での利用の盲点を突いた「同一手口」です。
管理人とは以前から親交がありましたので早速電話会議。
まずは郵便事故の確率から考えても、数学的には「0」でなくても、確率的には「0」。よって「詐欺」と判断しました。
話題はどのように制裁、対応するかがメインになり、互いのサイトでの「告発」で一致をしました。
互いにそれなりに知名度があるサイトだと自負していますし、「オークション」を定期的にやっている為、価格を参照にしたい「同業者」からもかなり注目されているので、もし同一人物からの被害を受けた人が読めば、それなりの反響もあると判断しました。
「実名の公開」や「ハンドル名」はプライバシー保護の観点から問題があるので、イニシャルで表示する事としました。
ただ姓は常に一緒ですが、名の方は「読み方」で2つを使い分けている事も判り(しかも本名とは違う?)、又住所も現在は東京在住ですが、昨年までは宮城県だった事も判明しました。
メールアドレスも無料のフリーアドレスを利用しており、かなり頻繁に変えている可能性もあります。
被害額?でみると、私は320円(返却用の切手代と送付代)、「大とろ」は約3千円。互いにそんなに大きな額(特に私は…)ではないですが、「インターネット古書店」における売買の健全化の建前上「無視」できないとの結論に至りました。
まずはその夜「大とろ」からS氏に再度メールで「他店でも同様な郵便事故が起きたと聞いている。第三者に判断を委ねるのが良いのではないか。」と…。
すると翌朝、「部屋が散らかっているので、もう一度探す」との返事。
更に数時間後、「本に埋もれていた。すぐ入金する」との連絡があったとの事。
「お前は郵便受けに住んでいるのか」っと突っ込みを入れたくなりますが、これで「大とろ」の被害は0に。
そうなると、こっちの320円も返してもらいたくなり、翌朝「ビンテージ」からS氏へ「他店でのトラブルは解決してなにより。週末までに320円返却の事」とせこいメールを送信。
金曜日に入金確認しこちらも終わり。
インターネットの普及とともに、この様な「犯罪」は今後増えると思います。
特に個人間売買においては「マイナス評価(ヤフオクの場合)」が多い場合は注意が必要です。
我々の様に古物商の免許を持つと定期的に警察で講習を受ける義務があります。
「手口」や「防犯」に関する知識も付いてきますが、我々「売り方」においても、皆様から「信頼」を得られる様、今後とも努力していく所存です。
当然、幣サイトでの郵便事故については、前回のコラムの通り、今まで通り「ビンテージプレス」のルールにより「信頼」に基づき「保証」していきます。
(次回は新テーマ。又、今回のテーマについて何か情報、意見がありましたらメールにて連絡下さい。)
 
 


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