第4話:男禁の島

 

女の子最後はちっちゃいレイちゃん、

ペットボトルに汲んだお水をこまめに飲んでる。

体が小さい分、すぐ汗が尽きて水分補給をしたくなるのだろう。

 

「私の声だと怖くないとか言わないでね〜」

 

まあ、そのへんは話に集中してれば気にならないだろう。

それを言ったらキャミソールに透けて見える乳首のほうが、

よっぽど気になる・・・いけないいけない、うつむいで聞くことだけに集中しておこう。

 

「あ〜、いま下むいた〜、ひょっとして笑ってない〜?」

「え?違う違う!頭の中で話を想像しようと・・・真面目にやってるよ!」

「も〜、ちゃんと聞いてくれないとペナルティで気絶するまでくすぐっちゃうよ〜?」

 

さっき15分って話だったのに!

 

「ん〜、じゃあ私はこの話からいくね〜」

 

少し間を空けて、流暢に語り始めた。

 

☆レイちゃん☆

「これは〜、親戚のおじさんから聞いた話なんだけどね、和歌山の沖に〜、

 男の人は絶対入っちゃいけない島があるんだって!男子禁制の島なんだけど

 小学3年生くらいまでと80歳以上の老人は男性でも許されるんだって〜

 そうはいっても釣りをしたい人とか地図を作る国土交通省?の人なんかは、

 ど〜〜〜しても島に入らないといけないから〜、毎朝、地元の女の人が来て

 島に結界を張るんだって〜、でもそれは日が落ちると消えちゃうから〜、

 夜はどんな事があってもぜ〜〜〜〜〜っっったいに男は入っちゃ駄目っ!

 もちろん法律で罰則がある訳じゃないのね自然保護区域でもないから。

 でも夜に行きたいって言われても珍しい女の子グループでもない限りは、

 地元の漁師さんは絶対に近づきたくもないって断るの〜無人島だから、

 普通に船を近づけるのが危ないっていうのもあるんだけど〜、でもね〜」

 

泳いで渡っちゃう人でもいるのだろうか?

あとは昼に来てそのまま泊まっちゃうとか・・・

 

「ジェットスキーとか使われてこっそり上がられちゃったらわかんないでしょ〜、

 実際そういう2人組の男がいたんだって〜、島の噂は流れてたから肝試しだって。

 しかも花火まではじめて!それを見てた漁師さんも近づくに近づけないし、

 さすがに大火事になったら海上保安庁とか呼ぶつもりで観察してたんだけど〜、

 花火の火が消えてしばらくしてから、ボッ、ボッ、ボッ、って島の周りの海から

 白い柱みたいなのが浮き出てきのね、一番近くに出てきたのを目をこらしてみると、

 女の人っぽいのが白装束みたいなの着て海の上に立ってるの〜、漁師さんびっくり!

 全部で20人くらいのその女の人が滑るようにして島の方へ向かっていったのね一斉に。

 それで島の中に入っていったと思ったらしばらくしてから高台のあたりを見てみると・・・」

 

・・・蝋燭の火に照らされたレイちゃん、意外と怖いかも・・・。

 

「その女の人たちが集まってて、島に上がっていた2人の男性を襲っていたの!

 襲うっていっても殴ったりとかじゃなくって〜、服を脱がせて押し倒して〜、

 まさにレイプ、男の人がされるから逆レイプってゆ〜やつ〜?をされてて、

 相手が20人くらいもいるといっくら男2人でもど〜しよ〜もないみたいで、

 もそもそと女の人の山みたいになってめちゃくちゃにされてたんだって〜、

 はじめは『助けて〜』とか『バケモンだ〜』とか聞こえてきてた男の人の声が、

 次第に『い、いく、いくっ!』とか『でる!うおっ、うおおっっ!』とかになって、

 さらに時間が経つと『許して、もう、出ないから!』『死ぬ!死ぬっ、死んじゃうっ』

 最期の方は『ひいいぃぃぃいいいぃぃ〜〜〜・・・』ていうのが聞こえて静かになったの、

 助けに行くにもあきらかに幽霊の仕業ってわかってるから怖くて行けなくて、

 朝になって漁師さんが奥さんに見てきてもらったら、服はボロボロに破かれてて、

 海水と精液でびちょびちょになった無残な2人が倒れていたんですって〜〜〜」

 

うう、男2人対女幽霊約20人・・・ボロ雑巾にされそうだ。

 

「その後、助け出された男の人なんだけど〜、1人は廃人になっちゃって入院、

 もう1人は島での記憶が抜け落ちてて、そのかわりもう二度と勃起できなくなってたんだって〜、

 いくら科学が進んだ世の中でも〜、絶対に守らないといけない言い伝えもあるって話でした〜」

 

怖いなあ、まだ精根尽き果てた所を海の中へ引きずり込まれなかっただけマシだけど。

 

「その女の幽霊って海女さんなのかなー、なんなんだろね」

「痴漢とかで逮捕された男はその島に送っちゃえばいいんじゃないっ?」

「島の結界などを毎朝どのようにして結ぶのか、凄く興味がありますわ」

「和歌山のなんてゆ〜島だったかは覚えてないから〜、行っちゃ駄目だよ〜」

「お、お断りだよっ!それに僕、船舶免許とかジェットスキーとか持ってないし!」

 

でも、具体的にどんな感じで犯されたか聞きたかったかも?

20人でって言っても相手の男は2人、つまり股間に生えてるモノも2本だし。

幽霊なら重なって犯すとかもできるんだろうか?でも山になってたっていうしなぁ・・・

 

「消すよ〜〜」

 

ぢゅっ!!

 

わ!指で蝋燭の芯を掴んで火を消した!

なんという荒業・・・熱くないんだろうか?

さあ、いよいよ次は僕の番だ!最初の話は・・・・・あれにしよう。

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