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「8050問題」は社会問題と言われるようになって久しいですが、改善されるど
ころか、年々深刻さを増しています。この問題を解決するための方法論も随分 議論されていますが、多種多様な状況に一般化できず、行政としても制度的な 決定打を出せていないのが実情です。
多くのご家庭が孤立している
ご両親が高齢となり、福祉職員がご家庭に入るようになったことで、初めて
「8050問題」を抱えたご家庭だと認知されるケースも珍しくありません。孤立し ているご家庭が多く、「8050問題」を抱えているご家庭だと、周囲に知られること なく、現在に至っている場合もあります。仮に知っていたとしても、現実的に他 人が介入することはとても難しい、デリケートな問題といえるのです。ご兄弟や 親戚の方だからと言って、気軽に声をかけられるご家庭ばかりではないので す。
ご家族だけでの解決は難しい
高齢のご両親に解決を迫っても現実的でありません。理由はどうあれ、現実
的に待ったなしの状態であることが理由です。ご両親に解決できる力があれ ば、すでに解決できている問題と言えるからです。
まずはご両親の福祉関係の職員が中心となって、家族を1単位として考えた
支援計画を進めることになります。ご本人が両親の介護に積極的な方であれ ば、ご本人も福祉資源として活躍の場が有るでしょう。それを機に、新しい活動 の場の提案も可能となるわけです。逆に両親の福祉職員に対して関りを拒否さ れている場合は、別の支援策を考えていかなければならないでしょう。
ご兄弟や親戚の援助も必要
「8050問題」は福祉職員だけで解決できる問題ではありません。ご本人はもち
ろん、ご両親やご兄弟、ご親戚の協力が必須です。
お金の援助をしてくださいと言うことではありません。ご高齢のご両親に代わ
って、意思表明が必要だったり、ご本人との橋渡しなど、ご協力いただきたいこ とは沢山あるのです。「面倒はご免」とご協力いただけないケースも散見されま すが、出来る範囲でのご協力をお願いしたいのです。
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