B.プログラムのイメージ


引きこもりはではありません


この考えが根底にある応援プログラムです



1.その気の無いご本人にその気になってもらいます
 当会ではご家族の声がけにも全く動くことの出来ない方も対象としています。ご家庭への
訪問から開始し、ご本人の心の内を吐露していただき、就労や進学、それら関係機関に通い
たいとの思いになっていただくように関わります。

 今のまま引きこもりで生活したければ、しがらみのない春日部市に転居して引きこもりを続
けてください。少しずつ自分の気持ちの整理整頓をつければよいと思います。まずは今の生
活環境を変え、少しずつ考えていけばよいと考えています。



2.それぞれの支援
 『現段階ではまだ何も決められない 引きこもっていたい』というようなご本人が転居された
ら、まずは春日部で引きこもりを継続してください(毎日の訪問による支援を行います)。日中通
所したくなったら通所すればよいと思っています。小集団の中での人間関係の作り方、コミュニ
ケーションの方法などを再確認します。自宅にいて両親に全て任せっきりの生活から、決めら
れた時間に起床し、食事を取る、掃除や洗濯、通所、就寝など今まで忘れかけていた生活の
サイクルを取り戻します。

 もう一度学歴を取得する方向で進むのか、資格を取得するのか、実際に仕事へ向かって進
む、まずは症状を安定し治療に専念するなど、色々な選択肢から今後の人生を一緒に決め
ていくことになります。

 仕事をするにしてもいきなり働くには無理があります。数種類の適性試験から、適性にあった
アルバイト体験をすることになります。最初は日雇い日払いのアルバイトから体を慣らし
いくのも一つの方法です。また当会の臨時職員として、数時間お仕事をしていただくことも出来
ます。体慣らしを行った後、ご自分の進みたい業界に向かっていきます。また勉強をしたい、
資格を取得したいと考えがまとまればその方向での応援もいたします。



3.クビや仕事が長続きしないにも理由がある
 学校を中退してしまった、会社をクビになった、勤めが続かない、ご本人側には様々な言い
分も有るでしょう。それと同じだけの理由が学校や会社側にも有ると考えています。その理由
を見ずして再活動しても、結局は同じ事の繰り返しになる可能性も考えられます。二度と同じ
道を歩まないためにも、失敗続きの自分を知る作業(自己認知をし直す)は必須と考えてい
ます。これは苦しい作業かもしれません。時間をかけてゆっくりと、振り返ればよいと思いま
す。
 
 人には得意不得意がある。向く向かないがあることは当たり前のことです。無理なことを無理
してすることはありません。自分の適性を確認し、自分らしく自由に生きていけばよいのです。




3.生き方支援という視点
 人生の主人公はその人本人です。正規社員で安定した人生を歩んでいく。最低限の就労で
後は自由に生きていきたい、、、波乱万丈な人生を歩んでいくんだ!!!ヒッソリと目立たず、静か
に生きていく。どれも正解です。

 我々はその人なりの生き方を応援したい。バリバリ働きたい人には、そのような職場に着陸
できるように支援します。一方引きこもりで何とか生きていきたい、と考えるならばそれにも寄り
添うのが支援者としての在り方なのではないかと考えるのです。

 今ある国・県・市の制度を利用しながら、家族に経済的負担がかからず、望む生き方を援助
する。就労することが大前提の支援ではなく、ご本人が動きたいと思ったときに、ご本人
が思う支援が行うような援助者が居ても良いと思うのです





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