市力湯(千葉県市川市若宮2−12−4)


<2003.12.16(Tue)>
実家に帰省中。

 今日は市川市若宮2-12-4の市力湯へ行ってきました。京成中山
駅から法華経寺の裏を回って行きます、徒歩15分くらい(夜道
は暗いので、女性の方は明るい内に行きましょう)、と言うか、
荷物が多いので実質以上に遠く感じる(苦笑)。途中は暗い道な
んですが、銭湯が近づくと商店街に(さすがに10時では開いて
る店はありませんが)、ここも銭湯を中心に栄えた街なのかなあ。
前回月曜に来て定休日、今日は火曜日でリベンジ。電気は点いて
いたが、あまり人気を感じず、カウンターにも誰もいない、待合
スペースのソファに座っていた女将さんと見詰め合って固まって
たダメなオレ(苦笑)。385円払ってロッカーの鍵をもらいま
す。カウンター式、と言うことは最近改修した、と言うことだろ
うと思いますが、テレビやラジオの音もなければ、人の会話の声
もなく、気味悪いくらい静か、脱衣室にはもちろん誰もいない、
かろうじて浴室に一人いるようでした。
 浴室の入口には水色3本線に「ゆ」の文字、結構オシャレだけ
ど、でもとにかく静か(笑)。桶は無地の黄色桶を使いましたが、
ケロリン桶もあるようでした。座椅子は大理石模様だったしなあ。
島カランは1列、シャワーなし。でも広さ的には2列あってもお
かしくない広さ。何気に大型銭湯です、とは言え、列辺りのカラ
ン数は5個(女湯壁側は6個)とごく平均的ですが。
 さて壁絵ですが、鋭い傾斜の山(槍ヶ岳かな?)を背景に馬が
3匹、と言う珍しい構図。これは誰の作品だろう、日付が平成六
年三月一日とあるとこから、早川師っぽい(水彩っぽかったから
違うかも、木村師の可能性もあり)。考えてみたらこの辺りは中
山競馬で栄えている街、馬が大切な存在であることは想像に固く
ないな。それにしても平成六年って、もう10年近く前の作品な
のに、あまり変色してないのは素晴らしいですね。ちなみに女湯
は富士山のようでした。
 壁絵も良いですが、タイル絵もなかなか、壁絵の下には熱帯魚
のタイル絵、女湯側のカラン上にもアルプス風の山の風景のタイ
ル絵。
 そして一番面白いと思ったのが天井。いちおう二段式なのです
が、一段高い部分が幅2mくらいしかない。本当に湯気抜きの目
的で作られた高屋根、と言う感じです。東京銭湯の2段屋根式湯
気抜きと地方銭湯の小型屋根のちょうど中間と言う感じですね。
 あとは浴槽、何とここの浴槽、1槽です、2槽分の大きさの大
きな浴槽。これは気持ち良いですね、ただ残念なことに、ちょっ
とぬるいです、41度くらい。そういやカランの湯もぬるかった
なあ、と言うか、どこかから入ってくる隙間風で寒かった(泣)。
 あ、先ほどのジイサンが先に出てしまった、と言うことはオイ
ラが最後の入浴客?ということで、11時閉店を前に、浴槽内の
背中バブルも着衣中に止まってました。でもこの侘しさ、個人的
には気に入りました。飲み物は自販機しかなかったので今回はパ
ス。帰りは再び京成中山駅まで、こんな時間に駅へ向かう人など
誰もいません(笑)。